「パクスパラノイア」に宣戦布告を!
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参加者
左:ムネカミ、右:タカユキ


タカユキ では、今日は「パクス」という状態について話し合って、考察を深めてみたいなぁと思います。よろしくお願いします。

ムネカミ よろしくお願いします。じゃあさっそく。タカユキさんは、「『反米論を撃つ』を撃つ」という連載をずっとやっていてくださいましたね。そこで論われたのは親米派への批判でしたね。
コトは転じまして、タカユキさんは反米についてはどうお考えでしょうか。

タカユキ あの連載で誤解されたことがあるんだけど、僕は反米イデオロギーは持っていないんだよ。あくまでも、尊皇愛国って思いだけなんだな。現時点でアメリカの対日政策が露骨な内政干渉であり、親米保守を自称する者の唱える言説に、僕なりに異議がある。
だからその表現が「反米」っぽく見えるだけなんだよ。でも、ソ連が崩壊したのに、いまだに「反ロシア(ソビエト)」だの「反共産主義」を叫んで、脳内にソビエトが厳然と存在しているかのように幻想し、それに対して反発している保守のような、そういった教条主義的な「反米」ではない。それなら思想じゃなくてイデオロギーだからね。

ムネカミ そうだと思っていました。(笑)
 しかしですね。実は僕はそういうことで言ったら、反米であることは間違いないんですよ。これは、僕が考える世界の秩序と、深く関係しているんです。

タカユキ なんでもお見通しだな(笑)
だって、大義同志も指摘していたけど、酒の席でもアメリカを批判出来ない者が「保守」を名乗って跳梁跋扈してんだからね。僕はその構造には絶対反対だよ。

ムネカミ そんなの当たり前の話ですよね。そもそも保守云々以前に、国家が全部平等に扱われるべき理想は世界中で黙殺されていますよね。そういうのになんとも思わないのは、おかしい気がします。
だって、アメリカがイラクを占領するときになんていったか覚えていますか、「大量破壊兵器」ですよ。貴様が持って攻撃しに行ったそれは何なんだ、と。
おんなじ独裁者のパンツ姿なら、国際秩序を乱すような行動をとるほうのを見たかったなあ。(笑)

タカユキ ブッシュがホワイトハウスから引きずり出されて、アメリカが崩壊したら、ポチホシュ連中は一斉に「我が国は、中華人民共和国と同じ価値観を信奉している」って言い出しはじめるよ。だって、アメリカに従属する理由を、「世界で一番強い国だから」って言っていたんだから。変な話だよ。

ムネカミ まあしかし、日本という枠組みを超えて攻勢には出ないタカユキさんと僕とでは雲泥の差がありますよね。けれども僕は、攻めに出たほうが正しいと思ってるんですよ。

タカユキ 君と比較されちゃあかなわんなぁ。虎と子猫の違いだよ。僕自身は、高杉晋作の「敵は外患にあらず、内憂にあり」という言葉に基づいて、アメリカを外患たらしめている、内憂=ポチホシュを殲滅せんと期してい居るんだよ。それは雲泥の差ではなく、分進合撃戦術と言ってもらいたいなぁ(笑)

ムネカミ そりゃ失礼いたしました。(笑)
この、攻めに出たい理由なんですが、これは別に軍事行動についていってるんじゃありませんよ。文化的なことが主流なんです。ぼくはどこかの国と違って、平和主義者なので。(笑)
僕が制したいのはまず、アメリカが持っている病気なんです。「パクスシンドローム」とでも言いましょうか、アメリカには慢性的な病があるんですよ。

タカユキ 「パクスシンドローム」かぁ、「パクスパラノイア」の方が良いんじゃないか?

ムネカミ まあそれでもかまいませんよ。妥協します。基地の話とおんなじです。(笑)
その病気ですが、一言で言ってしまえば、自分が世界を代表せずにはいられない病なんです。これは彼らの世界を紐解くことで、自ずと見えてくることなんですが。

タカユキ 彼らの世界、というと歴史的・文化的な価値観の持ち方のことかい?

ムネカミ そうですよ。いろいろあるんですが、簡単な説明だけしましょう。
まず、彼らには過去が無いといわれることがありますが、それは間違いです。おっしゃるとおり、彼らにだって歴史の持ち合わせくらいあるんですよ。血塗られた歴史がね。

タカユキ インディアン殲滅の…

ムネカミ 殲滅、という認識は、彼らに洗脳されてますよ。正しくは、ちゃんと生き残りがいるわけですから。ただ、彼らの生活状況は黒人より悪い。まあそれは置いといて、とにかく彼らアメリカ人には振り返れるような歴史が無い。だから彼らには、未来があると信じるしかないんです。

タカユキ 実際にインディアンの自殺者の数が尋常じゃないみたいだね。

ムネカミ それはどっちかというと、あの国の経済とも関係深い気がしますが…

タカユキ インディアンに限らず、アメリカの魔の手はハワイにも及んだわけだしね。

ムネカミ ええ、そうですね。 まあたしかに、あの国に生まれて嫌気が差すものもいるにはいるでしょう。彼らには、強固な信念が必要です。そう、たとえば、「我々には正義がある。それは、今まで占領した人たちをも幸福にするような正義だ。」といった具合に。
そして罪の意識から逃げるためには、過去を担う「共犯者」に、出来るだけ多くの「他者」を取り入れなくてはならない。例えば、「我々は世界中から多種の民族を受け入れている。だから我々は世界の代表である。」という風に。さて、これでもうわかりますね。これらを組み合わせたら、どういう方向に進むでしょう。(笑)

タカユキ 故に世界全人類を我々の価値観で解放しなければならない、と。ソビエトと一緒だな(笑)

ムネカミ 正解です。簡単でしょう?

タカユキ それが「パクス」の衝動の根底にあるものなんだな。

ムネカミ そういうことなんです。彼らの病は、歴史を抹消して完璧に書き直すか、文化ごと抹消するしかありませんね。
あ、繰り返しますが、私は筋金入りの平和主義者です。(笑)

タカユキ 何を言うんだい(笑)それにしても、君も僕も最も日本人らしくないなぁ。君は僕だろうが、誰だろうが明確に自分の考えを言う。僕も先輩達に対して、国士舘の伝統を壊して、散々間違っていると思ったら直言してたからね。

ムネカミ いやいやそんなことは無いでしょう。言わなきゃいけないときにびしっと言うのは、日本人の英雄像の基本ですよ。

タカユキ なぁなぁの日本人の多き事を見たまえ、自社の五十五年体制にせよ、自民党の派閥にせよ然りだよ。

ムネカミ と、まあここまで見てまいりましたが、ぼくらはアメリカのパクスについてよく思ってないわけです。振り返ってみて、日常でのパクス・アメリカーナについてはいかがですか?

タカユキ 僕の経験から言うとね、これは今度、ブログで書こうと思っていたんだけど、僕は、日の丸の扇子を持っている事が原因で職務質問を一日に二回受けたことがあるんだ。でも、警察が星条旗ティーシャツを着たバカ野郎を職質しているのは見た事が無い。どういうこっちゃ?(笑)

ムネカミ そういうことでしょう。まだありますよ。まんまとアメリカ映画にだまされて、世界をアメリカと勘違いしてるものがどんなに多いことか、世界文化とはアメリカ文化のことと勘違いしてる者もどんなにいるか。
日本はアメリカについで二番目、という事大主義さえ見られます。本や諸文化の作品の題名にどんなに英語が多いか、好んでつけるんですよ?

タカユキ 事大主義に陥っているのが、先に挙げた親米ポチホシュを筆頭とした者達だね。一般人でも自分の子供に「騎士」と書いて「ナイトちゃん」と読ませるバカ親もいるらしいしね。最近の子供の名前を見てみたら、親が外人でもないのに、マリアとか、テレサだと平気でつけている。役所もこんな名前は不受理にすべきだよ。
漫画、音楽、映画、なんだって英語で題名をつければいいと思っているのは、もはや病的だね。

ムネカミ そうやって考えてると、文化面での劣勢に腹が立ってくるんですよ。w 特に一般人の英語熱、これはひどい。「これからは世界が英語化していく」とか、「英語は地球語」みたいなことは本気で言われています。
一言で言えば、「英語は標準語・文明語」という意識ですね。しかし、これは直接的には我々日本人の意識の問題ですから、なんともいえない。でも彼らが、これに影響を与えてることには間違いありませんのです。

タカユキ 影響を受ける方も受ける方だけど、影響を与える敵もさるもの。しかし、あのイーオンの「英語は地球語」という宣伝には怒りを通り越して、情けなさを感じてしまったよ。

ムネカミ パクスというのは、欧州の権威語ラテン語で「平和」とか「秩序」といった意味なんです。しかし西洋人の歴史においては、それらは結局支配体制のことでしかなかった。それも、一国優位のです。西洋人の歴史が拡大してそのまま現在にいたる現状では、まず、「パクス」という言葉の普及自体がそれを表しているといえましょう。
さて、パクスアメリカーナは嫌だということが出ました。それじゃあ、「21世紀」の期待の星、中華人民共和国さんにご登場いただきましょう。「パクス・キナーナ」を想定してください。

タカユキ 中共が世界基準かぁ、パラレルワールドとしても嫌だなぁ。まず、世界中の元首が毎年、旧正月に宗主国中華人民共和国を訪れて、国家主席に土下座するんだろうなぁ。
そんで、メイドインチャイナがブランド品になる。(笑)

ムネカミ もっと文化的な面からの見込みもありますよ。「北京語は地球語」「北京語は標準語、文明語」、創作品の題名はぜんぶ北京語。みんな中国映画大好き。ファーストフードはやっぱりチャンさんの肉饅頭。中午ツォンウーのお茶にしましょうかと茶菓子に団子を揚げ始めるお母さん。彼女とのデートにはフレンチにしようかイタリアンにしようか迷う要領で、北京ペイチンにしようか上海ザンヘーにしようか決めかねる男の子。ありそうじゃないですか。

タカユキ 酒は紹興酒で、タバコは中南海、政治家になること=共産党員になること、その「パクス・キナーナ」の中で、我が会も趣向を変更し、「中華史観研究会」だな(笑)

ムネカミ 日本人は古くから漢字を使う、中華大家族の一員でしたというわけだ。楽しそうですね。(笑)
さて、正直、いやなんですよそういうのは。他からのパクスに屈してしまうのは。どう思いますか?

タカユキ うちが「中華史観研究会」になるって言ったけど、これは訂正だ。そうなる前に、我々は中共の人民解放軍とのゲリラ戦で壊滅しているはずだ。なぜなら絶対にいやだからね。

ムネカミ そうですね、別に今ヒューマンライツ史観研究会なわけじゃありません。
ところで誤解があったようなので、訂正しておきます。ぼくは別段、中共だの人民解放軍だのという想定を行ったのではなくて、現状と全く変わらない他国からの文化支配の現状を浮き出しにしようと思ってパクス・キナーナを想定したんです。
中国が一つだろうと二つだろうと、民主主義でしょうが共産主義路線でしょうが、嫌なものは嫌です。そういうことを言ってるんです。

タカユキ 別に「中共」ではなく、支那文明に飲み込まれること、これは絶対に拒否しなければならないわけでね。

ムネカミ それでです。つまり、ぼくらは文化的な支配から逃れたいわけなんです。文化を他国に支配されるのは嫌だと。どうすべきだと考えますか?

タカユキ 多文化の浸透があまりに顕在化してからの対処では遅すぎるしな。文化を他国ってゆうか、他文化に支配されたくないわけだからね…どうしたものかな〜

ムネカミ ヒント:じゃあ攻めに出よう。現状が攻撃に屈している状態だとすれば、我々が攻撃に出なければならない、というのは自明のことのようですが。

タカユキ なるほど、今ならば我々を支配している文化は、アメリカ文化・西洋文明というものが挙げられるけれど、これにどうやって対抗して行くか、いわば「パクスパラノイア」にどうやって宣戦布告するか、具体的手段の検討は実におもしろそうだね。まぁ時間になったので、続きはまた今度。どうもお疲れ様でした。


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by shikisima594 | 2006-03-18 05:39 | 対談・座談会
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