『世界がもし全部アメリカになったら』
f0018981_23205112.jpg このブログでも、散々アメリカによる「グローバリズム」や「パクス」について言及してきた。つまりは、世界が全てアメリカの手によって「アメリカ化」される状態のことを言う。

 そうした状態を考える上で、この『世界がもし全部アメリカになったら』(アスコム)は、おもしろい本だ。興味深いだけではなく、笑える本だ。コラムニストの勝谷誠彦氏が文章を書き、漫画家の藤波俊彦氏が漫画を描いている。

 見ての通り、題名からして『世界がもし100人の村だったら』のパクリ本だ。こうした本はネタ元を超えるほど面白い内容になることは滅多にないが、この本に限っては例外のようだ。青は藍より出でて藍より青しを地で行っている。

 その内容を少し紹介しよう。世界がもし全部アメリカになったら…戦争が二日に一度!そして世界全人類の六割が肥満に!石油は七年で枯渇!などなど…戦争の数がプロ野球の試合なみだ。実際にアメリカはそれだけ戦争を行ってきた。世界がアメリカ化すれば間違いなく人類は絶滅への道を駆け抜ける。

 実際問題として今日明日の起こることではないし、現実問題として、この本に書かれている数字通りに事が運ぶわけはない。しかし、このように病んだ国が地球に君臨し、我が国の中にも、この裸の帝国に追従せよと主張する輩がいるのは紛れもない事実だ。

 だとするならば、この本に記されている数字の世界が徐々に近づいていく可能性が高い。それがグローバリズムの終着駅であり、パクスアメリカーナの世界だ。そうした意味で言えば、この本はとても面白い本であると同時に、戦慄すべき本だ。


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by shikisima594 | 2006-03-30 00:05 | 読書録
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