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僕らは何をしてたのか?
 大学の公認として皇国史観研究会というサークルがある大学は国士舘大学だけしかない。まぁ他の大学にも同志的サークルがいくつかあるが、数えるほどだし、参加している人の数も推して知るべしだ。

 ましてや、高校には絶対にない。あったらいいのになぁ……政治や思想の色合いが強いサークルは大学ですら敬遠されるんだから、高校では殆どない。西日本の方で、ちょっと大きめで古い高校なら、日教組や全教の腰巾着紅衛兵サークルとも言うべき社会研究部や部落研究部ってのがあった。

 他にも今や風前の灯火だけど「戦争と植民地主義に反対し生活と権利を守る高校生協議会」(反戦高協)という長ったらしい組織がある。これは中核派系の高校生組織で、一部の高校では公認を受けた部も持っているらしい…

 日本共産党系では日本民主青年同盟の高校生組織がある。国士舘大学の目と鼻の先にある和光高校には、数少ない民青の高校生班が存在する。こっちは全国で2000人ぐらいの動員ができるみたいで結構大きい。系列の部もあるんだろうなぁ。

 ひるがえって、民族派系高校生の部っていうのは聞かない。昔の国士舘高校にはあったそうだが、いまは無い。残念なことだ。

 またしても前置きが無駄に長くなってしまったけど、ここからが本題。では、そんな風に民族派系高校生が入れる部活がないのに、僕らは高校時代に一体なにをしていたのか、だ。だから今回は「僕らは何をしてたのか?」って題名にした。

 皇国史観研究会員達が高校時代に何をしていたかを、本人達への聞き取り調査をもとに、以下に書き出してみた。へぇーっとでも思って見て頂ければありがたい。

運動系
合気道部、剣道部、銃剣道部、柔道部、空手部、水泳部、ハンドボール部、ラグビー部、ボーイスカウト

文化系
弁論部、美術部、漫画研究部、書道部、鉄道研究部、放送部、生徒会

 もちろん、これ以外にもいろいろいる。傾向としては剣道部とボーイスカウトの出身者が多い。あとは上に書いていないけど、いわゆる“帰宅部”だったのも大勢いる。知り合いの他大学の右派学生には、バスケットボール部、軽音楽部、吹奏楽部、写真部、新聞部などの出身者がいた。

 でも、ひとつ気付かされるのは、競技人口が圧倒的に多い野球部とサッカー部からの出身者が見当たらない。平成17年の全日制高校の生徒数は男女合わせて約340万人いる。その中で硬式野球の競技人口は約16万人。サッカーは15万人だ。男子生徒に限って言えば、五人に一人はいずれかをやっていたことになる。

 これはなんでか?野球とサッカーは集団でやるスポーツだ。そんで、試合や練習の際に監督などの口出しが多いことで特に有名だ。その性質は極めて受動的な傾向がある。反面、剣道をはじめとした武道は、試合は一対一であり、さらには自己修養の側面が強く、野球やサッカーが受動的であるのに対して能動的だと思う。

 この能動的であるか受動的であるかの違いが、独自に時局問題をはじめ様々な出来事に関心を持って向き合って行く態度につながるか、それらから目を背けるかになっているんだろう。それが結果として、皇国史観研究会というイバラの道(笑)に能動的意思で足を突っ込むか、受動的意思で避けるか、なんだろうなぁ。

 現在、高校の野球とサッカーの競技人口が寡占状態的に増えているらしい。その話を聞いていると、大学に入っても皇国史観研究会をはじめとした“あっち系”のサークルに入らない人間が増えるように思えてしかたがない。是非とも全国の高校に「皇国史観研究部」が結成されて、野球部なみの生徒が参加すれば日本も変わるだろうになぁ、とボンヤリ考えてしまった。

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by shikisima594 | 2006-06-20 23:35 | 随想・雑記
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