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七発だけなら…?
「1発だけなら誤射かもしれない」

 かつて北朝鮮が太平洋にテポドンを打ち込み、それを人工衛星の発射などと居直った時に、朝日新聞が書いた歴史に残る迷台詞だ。その一発が東京に命中してたらどうするのだろうか。それに、朝日新聞は弾道ミサイルの誤射が罷り通っているとでも認識しているのか。

 さて、今回の北朝鮮によるミサイル発射から一週間が経過した。さすがに、今回は朝日新聞も「七発だけなら誤射かもしれない」とは言わなかった。まさか七発も発射されて、「誤射かもしれないではないか、冷静な対応を求める」などと言った日には、朝日新聞は大学受験を控えた高校生と在日朝鮮人しか読まなくなる。

 で、今回の北朝鮮ミサイルをめぐる朝日新聞の一連の社説を見てみよう。発射翌日の7月6日付けの社説では「北朝鮮ミサイル発射 無謀な行動に抗議する」として、北朝鮮のミサイル発射は近隣国を威嚇し、国際秩序を乱す物だから許せないとしている。

 北朝鮮に対する批判の姿勢は自分とも大体同じであり、かつて「一発だけなら…」と言った朝日新聞も変わったなぁ、と思いながら読んでいた。しかし、そこは朝日新聞、最後に、北朝鮮には「日中韓」が一致して対処することが必要であるとして、それらの国と日本が今、感情的にもつれているのは、「小泉首相の靖国神社参拝も大きく響いている」と書くのを忘れない。

 この辺は腐っても朝日新聞と感心(寒心?)してしまう。そして、この日は「冷静に、しかし厳しい態度で臨む」べきであるとして、更に7日の社説では「政府には迅速かつ柔軟な努力を重ねてもらいたい」としている。いわゆる「冷静対処論」とでも言うべき主張だ。

 むろん、冷静な対応は大切だし、それは否定しない。だが、考えてほしい。靖国神社、日本人拉致、尖閣諸島、竹島、歴史教科書。近年の日本と中国と南北朝鮮をめぐる事象が、「冷静に…」という言葉のもと、どれだけ生産的な問題解決につながって行ったというのか。

 結局は、本来ならば問題にもならないような事が、「問題」となって、解決の糸口を喪失して来たではないか。もうイイ加減、朝日新聞には中学校の学級標語みたいな無意味な言葉遊びはやめてもらいたい。それとも、築地の朝日新聞本社に“誤射”が一発直撃したら目覚めるのか。

 また、9日付けの社説では、拉致問題や核開発に、今回のミサイルの事からして国交樹立は考えられないとしながらも、「日本が植民地支配を詫び、国交を正常化することが盛り込まれ」た日朝平壌宣言に「われわれも期待をかけてきた。」などと書いている。それでいて、拉致問題が日朝両国間にある問題とは書いているが、拉致犯罪への批判は書かれていない。じつに朝日新聞らしい嫌みったらしさだ。

 相手が朝鮮や中国となれば、植民地だの侵略だの靖国神社という単語を織り込んで文章を書く。朝日新聞の社内規則に、「中国、朝鮮に関して記事を書く時は、以下の単語を使って書きなさい」とでもあるのか。高校の小論文ではあるまいし…

 このような「相手も悪いが、こっちも悪い」という報道姿勢が戦後の日本をミスリードしてきたのだ。朝日新聞には是非とも、日本が北朝鮮のミサイル基地を先制攻撃した時に、「誤射である」と書いていただきたい。


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by shikisima594 | 2006-07-12 00:27 | 随想・雑記
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