広田弘毅の孫が合祀を批判【テレビ朝日】
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 マスコミには「8月ジャーナリズム」というものがあるそうだ。何でも毎年8月が近づくと、先の戦争をネタに反戦・反日を煽り、さも自分が社会派の反権力的ジャーナリズムであるぞという格好を取りたがる姿勢を指して言うらしい。これは新聞社に勤務していた人間から聞いた。

 確かに毎年8月が近づくと新聞やテレビが一斉に、戦争、原爆、ナショナリズム、靖国神社を主題に微妙なタッチの報道やドキュメントをつくって、垂れ流しているのが、蝉時雨、風鈴、夏のヤブ蚊、花火と並ぶ風物詩となっている。

 けれど、今年はどこか様子が違う。それはマスコミが「分祀論推進」「靖国神社解体」の論調を露骨に強め、気勢を上げはじめたことだ。7月20日の日本経済新聞が富田メモで反靖国大侵撃の狼煙をあげると、各マスコミがそれに続いた。

 そんな中で、昨日8月10日のテレビ朝日報道ステーションを見ていると、いわゆる「A級戦犯」広田弘毅元総理大臣の孫である広田弘太郎氏(68歳)がテレビ朝日の取材に対し「私は祖父の靖国神社合祀を認めていない」と語っていた。

 なぜ遺族がこの時期に靖国解体論を推し進めるマスコミに塩を送るような利敵行為をするのか、はなはだ理解に苦しむところであるが、言っていることに耳を傾けてみた。主張するところはおおまかに以下の通りだ。

1・祖父は軍人でも戦死でもないから靖国神社に祀られるのはおかしい。
2・我々遺族の了解を得ずに祀るのは納得出来ない。
3・できれば祭祀対象から取り消してほしい。

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 とっくに議論され尽くして、いまさらの感が強いことだが、これはマスコミによる反靖国キャンペーンの一環であり、このような愚にもつかない意見が大きな威力を持った宣伝材料になるのだから恐ろしい。

 まず、1に関して言うと、靖国神社には幕末の吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作などの軍人でもなければ、まして戦死でもない方々が祀られており、靖国神社を戦死した軍人のみを祀る所と断ずるのは間違いだ。国の為になくなられた方々を祀る場所なのだ。

 それを、「確信犯で勝手に祀られた」などと言うとは、この広田氏はかなりヒドい人物だ。そもそも「確信犯」の意味が分かっていっているのか。確信犯とは「宗教的あるいは政治的な確信に基づいて(つまり、道徳的、宗教的あるいは政治的に正しいと信じて)なされる犯罪のこと。」(ウィキペディアより)とある。

 つまり、広田氏は靖国神社が合祀を行ったのは犯罪だというのだ。ははーん、おもしろい。いったい何罪に該当するのか、是非とも法学的素養の皆無な自分に御教示願いたいものだ。そんな自分でも広田氏のこの「確信犯」発言が靖国神社への名誉毀損(刑法230条)に該当するであろうことは分かる。

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 次に2はよく言われる話だが、こんな議論がまかりとおってしまう所に現代日本の根深い病理がある。たとえば、ある人が戦死したとする。それで、靖国神社側が遺族に「合祀してもいいですか?」と聞いた所、その亡くなった人の父親と母親、もしくは兄と弟で意見が食い違う可能性がある。

 そうした場合どうするのか。また、本人が「俺が戦死したら靖国神社に祀ってくれ」と遺言していても、遺族が反対した場合どうなるのか。こういった問題が起きて来る。だから、神社における合祀は遺族の了解ではなく、その神社の合祀基準に基づいて行われなければならない。

 そもそも、毎年政府が8月15日に主催する「戦没者追悼式」では巨大な「全国戦没者之霊」という依り代がおかれているが、政府や厚生省が、「あなたの遺族をここに含めていいですか?」と聞いて回るか?

 また、湊川神社が楠木正成公を祀る際に遺族、というよりも子孫に許可なるものをもらったのか。そんなはずはない。誰もそんなのが必要だとは思わないから、許可も得ないし、その必要もない。なぜなら自分の祖先が祀られるのはその方にとっても子孫にとっても名誉なことだからだ。

 ところが、靖国神社に人を祀る際には遺族の許可が必要だというのだ。そんな馬鹿な話はありえない。遺族の許可を取れば混乱は確実だし、第一、靖国神社のみ遺族の許可が必要という理由がない。

 この時期に「A級戦犯」の遺族が、他への影響を考えているのかどうかは知らないが、このような浅はかな発言を公共放送で吐くのは良識を疑わざるを得ないし、それを靖国神社解体キャンペーンに大活用するテレビ朝日の報道ステーションも報道機関の体を喪失している。

 いずれ歴史が経過すれば、この両者は、日本人の魂の拠り所たる靖国神社を破壊しようとした「A級戦後犯」に問われる日が来るかもしれない。

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by shikisima594 | 2006-08-11 00:59 | 随想・雑記
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