前回、日本は多民族国家ではないと記述した。多民族国家というのは米国のような、悪く言えばごった煮状態の国家であり。よく言えば他者(他民族)というものを拒絶しないという国是を持っている国家である。それはよい点も内在するし、拒絶しないことが悪い影響を与える点も大きく存在することは言うまでもない。 多民族国家が多民族国家としてとらねばならない前提には何点か挙げるとするならば。 まず第一にカラード(人種)によっての他者という感覚の放棄が挙げられる。 世界には白人種、黄色人種、黒人種と大きく分けることができる。人種それぞれ優れた点と劣った点が存在する。優れた点を重視するのか?それとも、劣った点を重視して排斥するのとでは大いなる差があるのは、少しでも歴史を知っているものには当然の認識であると思う。だが、カラードによる他者の感覚の放棄をするためにはだ。劣った、優れたという優生学的な手法を完全に放棄し、ただ交わることだけを拒絶しないという視点を持つことが重要となる。 第二に他民族間における利害対立を無くすことが挙げられる。 これはボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のような、セルビア人とクロアチア人とボシュニャク人(ムスリム人)が内紛が生じたようにボスニア・ヘルツェゴビナから独立を求める、クロアチア人とムスリム人を武力により押さえ込み。あわよくば、民族浄化という手段を用いて、一方の民族を消してしまおうということも行った。 これは典型的に利害調節ができなかった上で発生したと考えられる。民族間における利害調節による摩擦にする方向を間違えると一方的な武力によるか、政治的な圧力的問題となる。これは非常に高高度な政治的調節能力がないかぎり不可能と断言していいと考える。 第三に民族的利権の放棄が挙げられる。 日本という観点から見てくれれば非常に早い話になる。なぜ?在日朝鮮人が異常なまでに篤い社会保証を受け、パチンコによる権益をもっているのか?それは一概に差別されていたからだの、本国から見捨てられてただの非常に幼稚で低レベルな感情論をばら撒いているだけであり。 論理的な回答がまったく存在しなかったのが現在まで続いてしまった。本当に多民族国家を作り上げるのであるならばだ。民族的な大きな利権を無くし、均一化することによってのみ多民族国家を作り上げることができるのである。権益を捨てたくないがゆえに多民族国家論を説くなんて、子供がおもちゃを買ってほしいために暴れているだけに過ぎない話なのだ。 今、簡単に思いつくだけで三つが挙げられたがもっと細分化していけたならば。後、十項目ぐらいは作ることができるだろうと考える。上記に挙げた前提をこの日本国に適用させるのは不可能であろう、日本人にとって外国人というものは恐怖の対象であり。何をしでかすかまったくわからない存在である、それがゆえに今までの日本人は警戒してきたのである。 どんなに世界がグローバルという均一化思想が叫ばれたとしても、そこに国家というものが存在する限り、受け入れられる限度というのがあり。それをすべて受け入れるなんて国家的アイデンティティを無視する行為である。非常に非生産的な行為であると自分は考える。 ここで自分が挙げたいのは同民族性国家という論理である。アイヌ人や沖縄人は本来は他民族であるが、今の日本人というアイデンティティ上では同民族のような感覚で我々は捉えている。大体のアイヌ人も沖縄人もそんな感覚を感じると自分は思う。 また、同民族性国家の非常に優れているところは内に非常に安定した社会を作ることができるという点にある。非常に安定した社会は経済力を高めたり、何より人心の社会的不安を軽減することができるという良性がある。それだから、自分はアンチグローバニストでもあり。反国際主義でもある。 その同民族性国家の非常に優れたところを無視し、無理やりにでもグローバニズムや多民族国家化を進めようとするものたちは日本からさっさと出て行って世界化という空想に浸っていればいいだろう。 文責 ○○おじさん 応援のクリックをお願いします!
by shikisima594
| 2006-11-19 05:28
| 随想・雑記
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