「ほっ」と。キャンペーン
拉致被害者全員の即時返還を求める国民大集会に参加
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 曽我ひとみさん達拉致被害の方々が帰国して早五年の月日が経った。あれから拉致
問題はどうなっただろうか。六カ国協議では依然として進展は見られず、米国による
マカオの北朝鮮口座への金融制裁は解除され、四月二十二日には韓国が北朝鮮に対し
米四十万トンの支援を約束したという。一時期、制裁に盛り上がりを見せた拉致問題
はまた北朝鮮の思惑のままに飲み込まれようとしている。

 断固として北朝鮮に誘拐された同胞を見捨ててはならない。その決意の元、私達皇
国史観研究会会員は今年四月二十二日に日比谷公会堂で開かれた「拉致被害者全員の
即時返還を求める国民大集会」に参加しました。(各発表者の発言は会員の速記に拠
りますがその為必ずしも正確でない事を御了承下さい)

 まず櫻井よしこ氏の開会挨拶に続き主催者挨拶として横田滋家族会代表が立ちまし
た。横田氏は安倍政権への信頼を述べ、「拉致被害者が還るまで北朝鮮に支援はしな
いべき」とその決意を語られました。
横田御夫妻は今年の十一月に迎える誕生日を機に、家族会代表を退かれるという。御
歳七十五歳を迎えられる横田氏に各地の講演会行事はもはや激務である。一向に拉致
解決の兆しが見えない為に、御夫婦をここまで“働かせてしまった”政府、ひいては
自分自身が情けなくてならない。

 ここで進行表には無かった内閣総理大臣安倍信三氏が突然登場し挨拶をした。「拉
致は未曾有の犯罪である。被害者は未だ北朝鮮で救出を待ち続けご家族もお年を召さ
れた。日本人の生命と財産を守る首相として必ず解決する。拉致は中心的議題であり
六者協議の履行が北朝鮮自身の再建にもなる。既に四十カ国以上の国々で指導者達に
会い、国際的な人権侵害であると訴えてきた。拉致問題解決を前に国交樹立は無い鉄
の意志だ。」

 続いて拉致問題担当大臣でもある塩崎恭久内閣官房長官の挨拶。安倍首相の下で固
い結束をし、国際的な認識が広がった事、拉致問題担当として成果を挙げてきた事を
述べ、
「拉致は解決済みという北朝鮮の常套句はありえない事。最後の答えを出す為の制裁
だ。ご家族の生の声が私達を動かしている。今後も最大限のサポートをしていく。」

と締めくくった。

 来賓挨拶に続き各国の拉致被害者の発表になった。今年はルーマニアから被害者ド
イナ・ブンベアさんの弟、ガブリエル・ブンベアさんが参加された。
ガブリエル・ブンベアさんは「日本に来て横田夫妻を見て沢山の痛みを感じた。それ
と同時にこの問題に十年以上も掛けて解決しようとしている国民に感動した。その痛
みが解決するように祈っている。愛する家族が一緒に過ごせるよう戦いましょう。」

と述べられた。

 続いて朝鮮戦争拉致被害者家族協議会代表、李・美一(イ・ミイル)さんの発表。
「まず安倍首相が先頭に立って戦うことに感謝する。高熱で私が倒れた時、父は既に
さらわれていた。医者であった母に救われた。その母の心には常に父があり帰りを
待っていた。時々この仕事をさせる為に神が私を生かしているのではないかと思う。
協議会は金日成の戦争犯罪を立証する資料を作り上げた。拉致は戦争を利用した組織
的な犯罪だ。国境を越えて団結しよう。」

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 更に去年に続いてタイの拉致被害アノーチャーさんの甥、バンジョイ・パンジョイ
さんが「私はもう少ししたら家族に逢えるのではという希望が高まっている。北朝鮮
で家族が生きていると信じている。皆さんの支援がこの希望を強くしている。次にこ
の大会が開かれる時はお祝いの場でなくてはいけない。」
と力強く述べられた。「次にこの大会が開かれる時はお祝いの場でなくてはいけな
い。」とは全くその通りである。十年以上もこの大会が続けられてきたのであるが、
「今年もまた拉致被害者奪還の大会があるのか」と思うと残念でならない。

 北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表・海老沼智治氏は、タイ政府
は行方不明者として北朝鮮に問い合わせている事、タイでは北朝鮮は遠い存在で、拉
致問題はまだ浸透していない事など課題と解決を促す報告をした。

 続いて拉致議連幹事長・西村慎吾議員の発表。「今日居ない議員の同志も選挙区で
問題を訴えている。議連は政府が言わない・言えない事を言える立場にある。日本政
府は拉致問題を個々の犯罪としか見ていないのだから国籍の問題なんかが出てくる。
金正日がその気になろうがなるまいが我々は奪還する。核を持たぬ国は独立できぬ。
人権を叫ぶ人々が拉致問題を見逃してきた。選挙で拉致問題が焦点となっているか?
なっていなければ我々は戦うべきだ。我々は国外と共に国内の敵と戦っていかなけれ
ばならない。」

 家族会訴えでは有本嘉代子さん・横田早紀江さんが最初の頃は外務省や警察にもほ
とんど相手にされなかった事、家族会を結成し訴えたらここまで来れた事、団結の力
を述べられ、北朝鮮に家族の返還を強く訴えられました。

 続いて救う会会長の佐藤勝巳氏の発言の中で印象に残ったのが「これまでの運動を
どう総括するか。これまではご家族への同情から続いてきた。しかしご家族はこの十
年でボロボロになってしまった。今こそ運動の質的な変換が必要だ。ご家族に頼るの
ではなく、我々の意思で活動をする事が拉致被害者への報いになるのではないか」と
いう事だ。ご家族への安易な同情からの運動参加は年とともにその関心も薄れていっ
てしまうだろう。今こそ私達自身の自覚によってこの運動を続けなければならない。

最後に、拉致議連事務局長代理・松原仁議員の発表による大会決議文を掲載します。


決議
拉致被害者救出運動を始めて10年がたった。いまだに多くの被害者を助けられないで
いる。その口惜しさと怒りをかみしめながら、ことしもまた、私たちは国民大集会を
開いた。
しかし、制裁と国際連携による圧力という二つの柱を掲げた私達の運動はこの1年、
大きな成果を挙げた。
政府は総理を本部長とする拉致問題対策本部を設置し、全拉致被害者の安全確保と即
時帰還、真相究明、実行犯引渡しを強く求めている。国会は北朝鮮人権法を制定し、
全国各地の救う会とともに写真展や集会開催などに積極的に動いている。
今日の大会に、韓国、タイに加え初めてルーマニアからも拉致家族が参加するなど国
際連連携も広まった。日本の厳格な法執行と単独制裁、米国の金融制裁、国連安保理
の制裁は効果を挙げてきた。
窮地に追い込まれた金正日政権は、核問題で対米融和姿勢を見せる一方、「拉致は解
決済み」という開き直りをつづけ口汚く日本を非難している。米国はマカオの銀行の
犯罪資金を全額北朝鮮に渡すなど原則に反する譲歩をした。日本国内でも「バスに乗
り遅れる」などとして、拉致進展なしの北朝鮮支援を求める暴論が一部から出た
まさに拉致問題は正念場だ。すべての被害者を取り戻すまで日本は圧力を教科しつづ
けるという毅然たる国家意志が強く求められている。

私たちは次の点を強く求める。
1、金正日政権はすべての拉致被害者を返せ。
2、日本政府は、すべての被害者が返ってくるまで、北朝鮮への制裁を強化し続け、
一切の支援をするな。
3、米国政府は北朝鮮テロ支援国指定解除を行わず、犯罪資金への金融制裁を強化せ
よ。韓国盧武鉉政権、中国共産党政権は、拉致と言うテロへの加担を意味する金正日
政権への支援を中止せよ。

2007年4月22日
「拉致被害者全員の即時返還を求める国民大集会」参加者一同

報告者:彩の國

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by shikisima594 | 2007-04-24 22:24 | 活動報告
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