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大丈夫なのか?日本の食卓!
 今月の21日に、食品会社の「加ト吉」が販売する牛肉コロッケ等に使用されていた牛肉のミンチに、豚肉が混じっていた事が報道され話題となった。

 そのミンチを出荷した食肉製造加工会社「ミートホープ」の田中社長は7~8年間に及び牛肉ミンチに豚肉やパン、鴨肉を混入していた他に、他社の鶏肉製品の袋を偽造して、そのメーカー以外の鶏肉を詰めて出荷していたという。

 よくこの様な事をやってのけるなぁと、つくづく呆れてしまうのだが、当の社長は反省しているのだろうか?ニュースの映像を見る限り、私には、とても反省している様には見えなかった。
 「スーパーの安売りに釣られるような消費者が悪い」といった内容の発言を聞いていると、怒りが込み上げてくる。

 国内の食品産業の信頼性を失墜させたこの事件だが、国外の食品は果たして安全なのだろうか?

 先月の23日に、ファミリーレストランの「ジョナサン」に納入されていた中国産ほうれん草に、基準値の12倍の農薬の成分クロルピリホスが検出されたと東京都が発表した。

 更にローソンとニチレイが販売していた中国産冷凍ほうれん草からも同様に基準値を超えたクロルピリホスが検出されている。

 食品の安全性に問題のある国は中国だけではない。
 
輸入が再開され始めたとはいえ、米国産牛肉のBSE(狂牛病)問題は未だに解決していないし、去年の末に韓国に輸入された米国産牛肉からは、同国の基準を上回るダイオキシンが検出されたので、その牛肉が廃棄処分されるという事があった。

 このように、国内外の食品に何らかの問題が発生している中、いったい農林水産省はどういった取り組みをしているのだろうか?
 
 前述した牛肉偽造問題だが、農林水産省は5年前から北海道の保健所と合わせて計8回の立ち入り調査を「ミートホープ」に対して行っているが、連携が取れず、いずれも原材料偽造を突き止める事が出来なかった。

 また、松岡農林水産相の自殺問題とそれに纏わる献金問題が、農林水産省のイメージを悪くしている。
 
では、国外の食品に関しても、厚生労働省はどれだけの対応を行っているのだろうか?
 先に挙げた中国産ほうれん草に関しては、当初はブランチング(下茹での事)された冷凍野菜のみにしか検査を行わず、民間団体からの報告で気がついた。

 本当に食品の安全に対して考えているのか不思議におもえてしまう。
 
 幸いなことに、最近は消費者の間で食品の安全性に関して疑問を持ち、民間が検査を行うというケースが増えている。

 事実、中国産ほうれん草の農薬問題は民間団体からの報告で判明しているのだ。
 しかし、民間がいくら頑張っても国家が働かなければ、限界があるのではなかろうか?
 
 例えば、中国に対する日本産の米の輸出が再開されたが、これは農林水産省の働きかけを中心として、害虫が残らないように薬品で防除した米の輸出は認めると中国に合意させた事だ。

 国内外を問わず、食品の安全性が求められる昨今、民間も国もより良い食品を流通出来る様に努力すべきである。

 文責 洗国


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by shikisima594 | 2007-06-26 21:49 | 随想・雑記
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