地球温暖化を食い止めよう
 七月に入り、蒸し暑い日が続き、弊会会員たちらも、早くも夏バテ気味である。地球温暖化が叫ばれて久しいが、その現実をなんとなく認識するのが、夏である。とりわけ、今年は例年とは違い、冬すらも「暖冬」と言われるほどの気温で、夏が思いやられていた。

 そして、先月、梅雨入りとは思えない天候で、厳しい日差しが続き、地球温暖化の危機的状況が笑い事ではすまないところまで来つつあるのではないかと、否応なく実感した。このような暑い天候が続く原因を、我々は額に汗しつつも考えてみなければならない。

 地球温暖化の原因としてあげられるのは、人間の生産活動にともなう二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出である。これらの削減目標を日本などの国々が定めたのが、平成九年に結ばれた京都議定書である。

 この京都議定書の締結により、地球温暖化の加速も少しは緩やかなものになるかと思われた。しかし、温室効果ガスの多くを排出するアメリカが、この京都議定書に批准しなかった。これによって、京都議定書と地球温暖化防止の取り組みが骨抜きになったとも言われている。

 それどころか、アメリカは自国の科学者に些少の“研究費”をやることによって、「地球温暖化は幻である」とする、黒を白と言いくるめるが如き論文を大量生産して、自分達の環境破壊を弁護するような態度すら見せている。

 アメリカの主要産業の代表格は、車、鉄鋼、軍事であり、それらに必要な原油の生産も自国内において賄えるし、中東の傀儡国家を通して、原油はしっかりと確保されている。そして何よりも、古くからアメリカには「消費は美徳」とする考えが強い。

 消費することによって、貨幣が社会を循環し、人々が富む。そのためには、環境は犠牲となり、自然は征服せしめられる。日本の企業や政治・行政が何だかんだと云いながらも、環境対策をおこなってきたのとは大きな違いである。

 そして、現在ではお隣の中国が急速な経済発展を遂げ、日本も中国からの越境汚染を被るようになって来てしまった。中国の温室効果ガス排出量も増大して、アメリカに迫る勢いである。このまま、中国の13億人がアメリカと同様の生産活動をはじめれば、確実に地球は死の星となるだろう。

 中国人の商売に対する考えは広く知られている通りであるが、彼らはハイエクやスミスが説かれるまでもなく、資本主義の原則に忠実な精神構造をしている。他者への配慮、ましてや環境や地球への配慮を求める方に無理があるのかもしれない。

 しかし、こういったアメリカや中国の環境破壊による開発と生産活動が無分別に行われ続けるのを、我々日本にこそ押し止める責任と義務がある。なぜならば、日本には古来から「もったいない」という観念が存在する。爪楊枝一本、ちり紙一枚すらも惜しんで大切にし、森羅万象に神を見出し、自然と共生してきた祖先の叡智にたちかえるべきである。

 日本古来からの叡智を国際政治舞台で堂々と主張し、世界の国々と手を携えて、地球温暖化をとめ、環境破壊を止める事こそが、我等日本人に課せられた使命であるのではないか。このまま地球温暖化が進めば、我々人類がひとしくその禍を受ける事実を、実感しなければならない。その事を我々の頭上に照りつけるお天道様が何よりも雄弁に物語っている。

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by shikisima594 | 2007-07-01 23:15 | 随想・雑記
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