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第二十三回國士舘皇居勤労奉仕に参加
第二十三回國士舘皇居勤労奉仕に参加_f0018981_21345615.jpg 今年も8月5日から9日まで、毎年恒例の、国士舘大学が行っている皇居勤労奉仕に参加してきた。今回の参加者は全員で20名だった。以下に簡単な報告を掲載します。

8月5日(日曜日)
 国士舘大学柴田会館に集合して結団式。国民儀礼で皇居遥拝、国歌斉唱、団長挨拶に続いて舘歌斉唱で9日まで共に奉仕に励む事を誓う。
 夕食は国士舘大学の地下食堂で。ここは朝昼晩に油たっぷりの揚げもの定食がドッサリ出て来る。これが皇居勤労奉仕最大唯一の憂鬱である。もちろん学食のBGMは軍歌である。
 夜は皇室と日本のあり方について勉強会。主に教育勅語の精神と意義について。

8月6日(月曜日)
 本日から皇居に参内して勤労奉仕に。奉仕団体の集合場所である窓明館では、朝8時15分の時報にあわせて原爆犠牲者に黙祷。作業は落ち葉を掃き集める。雲が極端に少ない炎天下で瞬く間に汗が噴き出す。
 それにしても、皇居を散策して江戸時代からの建物など、いくつもの建物があったけど、その多くが素人目にも痛んで老朽化している事がうかがわれた。予算の問題もあるのかもしれないが、我が国の 天皇陛下が住まわれる場所が粗末あつかわれ、首相官邸は豪奢につくられているのでは、かつての武家専断の時代を彷彿とさせ、実に心さびしい思いがする。
 奉仕を終えて、宿舎に戻ってからは、OB先輩から歴史認識をめぐる講義、映画『君にめぐりあいたい』を鑑賞。

8月7日(火曜日)
 今日は一般参賀で多くの国民が参る長和殿周辺の清掃奉仕。清掃奉仕は高齢方が多いためか、溝の中など、手の届きにくい場所は落ち葉や泥が堆積するに任せている状態だったので、それを一生懸命にかき出す。
 午後、 天皇皇后両陛下より御会釈をたまわる。なんど拝してもかたじけない。初参加の諸君らも目に涙を浮かべていた。僕もそれを見て目頭が熱くなる。 戦後の御巡幸もかくのごとしであったのかと思わずにはいられない。
 とりわけ、陛下が仰られた「いつもありがとう」との御言葉には、言い表せない感動をいだく。この「いつも」という形容詞がつくまでにどれほどの先輩方の努力と信念の積み重ねがあったことだろう。その積み重ねの絆の果てに僕らは立たせていただいている。
 夜、宿舎に戻って映画『日本のいちばん長い日』を鑑賞する。長いし重苦しい映画だ。国家の総力と世界の運命を賭けた戦争を終わらせる事にこれほどの苦悩があるのだ。
 彼らの苦悩はどこから出たものかを、上映中にずっと考える。すると、昼間に玉音から感じた“絆”に思い至った。先人達から連綿と受け継いで来た膨大な絆、友人や肉親、同志たちとのかけがえのない絆。それをしっかりと背負っているからこそ、彼らは苦悩し葛藤したのではないかと思う。

8月8日(水曜日)
 今日の作業は皇居のお堀まわりの草むしり。蝉の声がいっそう大きく聞こえるぐらいに日差しが強かった。
 作業を終えて、御下賜品をいただく。
 宿舎に戻ってから、みなで皇居勤労奉仕の感想を和歌にしたためる。

8月9日(木曜日)
 今日は赤坂の東宮御所で御奉仕。門の近くの落ち葉拾いを続ける。今日はソ連が日ソ中立条約を破り、侵攻して来た日。そしてアメリカが長崎に原爆を投下した日である。 なので色々と思う所もあった。
 短い御奉仕もおわり、皇太子殿下の御会釈をたまわる。我々のためにわざわざ時間を割いていただき、かたじけない。その後、靖国神社に昇殿参拝し、心静かに殉国の英霊に感謝の誠を捧げる。
 宿舎に戻って解団式を行い、短くも大変充実した皇居勤労奉仕が終わった。ともに参加された皆様、または物心両面から勤労奉仕をご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。
by shikisima594 | 2007-08-09 21:42 | 活動報告
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