「ほっ」と。キャンペーン
カテゴリ:対談・座談会( 13 )
掲載対談・座談会集
意気を吐露する朗吟は
      巌かむ波か獅子吼えか(寮歌)


こちらでは会員達による対談・インタビューを掲載しています。


平成一七年
 三月
 ┏■「ポチホシュ」と現代日本を考える
 ┣■日米関係と経済について雑談
 ┣■文化の浸食を直視せよ!
 ┣■文化防衛論から文化侵攻論へ!
 ┣■「パクスパラノイア」に宣戦布告を!
 ┗■新たな日本文化創造を他文化侵攻の楯に!

 七月
   ■狂信国家イスラエルを糾弾せよ!

 八月
   ■日経の闇を突いて…

 九月
 ┏■余は如何にして皇国史研になりし乎 第一回 死の先編
 ┗■余は如何にして皇国史研になりし乎 第二回 タカユキ編

 一〇月
 ┏■余は如何にして皇国史研になりし乎 第三回 大義編
 ┗■地方を蝕む格差を撃て!
[PR]
by shikisima594 | 2011-12-31 23:57 | 対談・座談会
地方を蝕む格差を撃て!
f0018981_15393981.jpg


大義 今の皇国史観研究会には地方出身者が、今じゃ俺とお前しかいない訳だけれども、これはどーいったことなのかな?
昔はもうちっと地方出身者がいたと思うんやけど。

タカユキ 僕らの二つ上の世代は西日本出身者がダントツで多かったね。Y先輩にM先輩、F先輩。話をしていて、僕も普通に会話に方言が出て来るような雰囲気があったね。

大義 そうだな、今じゃ、埼玉、東京、千葉、神奈川ばかりじゃね。

タカユキ 関東圏出身者が独占してるね。これには地方から東京の大学に子供をやれないぐらいに親の経済状況が変化したって背景があるのかもしれないね。

大義 そうとは思わないけどなぁ、ただ単に地方から来る人と東京の人の数の差だと思うよ。実際、知り合いにはたくさん地方から大学に入ってるし。

タカユキ 君の高校は、だろ。

大義 まあ、俺は馬鹿だったけど地元じゃ結構有名なとこだな。

タカユキ お前は名門校じゃないか。僕は逆の意味で有名な高校だったからね。大学まで進学したのなんか数えるほどしかいないし、その高校から国士舘に行ったのは僕が史上初だからね。(笑)

大義 聞くところによると、お前の知り合いは、今は不遇な待遇を受けとるそうじゃんか、その辺はどう思うよ?

タカユキ そうそう、この前に帰省して地元の友達に会ったんだよ。七人ね。そしたら七人のうち、三人がフリーターで、三人が契約社員で、一人がニートだったよ。契約社員ていっても、正社員でもアルバイトでもない、変な雇われ方で、早朝から深夜までコキ使われて、休みもほとんどなくて月給が十三万円ないぐらいだったわけ。時給にしたら五百円ちょっとぐらいね。完全に労働基準法違反よ。

大義 今の俺のバイトより酷いな~、こっちじゃ自給は1000円ぐらいでるし、でも確かに俺も地元帰るとびっくりするよな~時給600円ぐらいだもんね、それにしても500円ってのは酷いな、バイトの人達は文句は言わないのか?

タカユキ だから言ったよ。「労基法違反だから文句言え」って。そしたら「そんな事したらクビになるし、他に仕事がない」ってね。もうね、ほんと暗くなったよ。聞けば職場には同じような契約社員とバイトばっかりで、仕事内容も専門性の必要ない単純作業で、中間管理職とか正社員がほとんどいなくて、直に社長や事業主がいるんだと。変な会社だわ。

大義 確かに地方の工場だけとは、いわんけど、今じゃ全国の中小の工場で働く人達はほとんど契約社員ばかりじゃね。そのうち、契約社員の人たちも今は日本人だけど、今増えている外国人労働者に完全に取って代わられるんじゃないんかね?

タカユキ 規制緩和が進めばそうなるんじゃないかな。国際化の名の下で外国人労働者の就労に関する規制が緩和され、労基法に基づく最低賃金の定めも撤廃されるかもしれないね。

大義 正に産業革命時代のイギリスに逆戻りなわけだ。

タカユキ エンゲルスは当時のイギリス労働者の悲惨な現状を見て義憤にかられて『イギリスにおける労働者階級の状態』を書き、それが後の共産革命へのうねりを生み出してくわけ。

大義 うーむ、共産主義者にとってみれば、このままほっといても、自分達の勢力拡大を図れるわけだ。今の政府と経団連のやつらは少しは歴史を学べといいたいね

タカユキ ところが不思議なもんだね。共産党の支持率は全然増えないし、新左翼運動も停滞を続けている。それどころか、一連の改革を主導して来た自民党への支持の声は根強い。国民がマスメディアが織りなすイメージとしての情報に踊らされて、現状をどれだけ把握できているのか、甚だ心もとないね。

大義 まあ、それも今のうちでしょ、今はみんなまだまだ自分の好きなことにお金を使う余裕がある人が多いわけだからそういう不満の声はあまり上がらないだけだと思う。これから、本当の意味で規制緩和が進み、所得格差がアメリカや中国並になればそういう声もあがり始めると思うよ。
そうなってからじゃ、遅いからその前に、規制緩和による異常な所得格差が出ることに歯止めをかけないといけんと俺は思うんだがなぁ…、アメリカ式経済になろうとする動きに歯止めが掛かる様子はまったくないね

タカユキ 先日、田舎に帰ったら最寄りのコンビニまで2キロぐらいあるんだ。全然“コンビニ”じゃねーだろ。(笑)しかも今まであった店はいっぱい閉店してるし、シャッター下ろしちゃってるの。
それ見てね、あの竹中平蔵が郵政民営化の時、「どんな田舎でもやってけるんです。それが民間の活力なんです!」って力説してたけど、絶対無理だ。スーパーやコンビニもないようなド田舎に民営の郵便局なんか民間企業は絶対につくらないし、つくっても破産するよ。

大義 ああ、確かにね。俺もこの間、田舎の道をドライブしてたんだけど、今はどんなに小さい町や駅前にも郵便局ってのはあるだよね。でも、完全民営化されてしまうと採算がとれないとして今の小さい郵便局はほとんど潰されるだろうね。
そうなれば、金融空白地ができて、ただでさえ都市に人口が流入して田舎の荒廃が著しいのに、それがさらに加速するだろう。って俺が地方に帰ってまず、思うのが本当に田舎って何もねーなってこと。電車はボロいし、短いし本数ないしな。

タカユキ 一時間に一本、一両だけのが来て、ドアが手動なんだな。車内には広告や中吊りがほとんどなくて、不気味なくらいツルツルなんだよ。そのぐらい経済規模が違いすぎるんだ。

大義 それに商店街はシャッターだらけ、人がいるのは郊外の大型スーパーだもん。実家に帰って話することは、この間どこどこの店が潰れたって話が多い。(笑)

タカユキ そうそう!僕のとこも、どこが閉めたヤメたの話ばかり。ターミナル駅の地下街も八時には全部シャッター下ろして人もほとんどいなくなる。

大義 夜、七時頃になると人がいなくなり始め、八時には完全に人の気配が途切れる。まったく新宿とは大違いだよ。この間、地元の萩に行ってきたけど、日曜日の昼間なのに駅ビルは人の気配がまったくないし、開いてる店はお土産もの屋の一軒のみだもん。歩いてるのは爺さん婆さんばかりで、これが吉田松陰を始め数々の維新志士を生んだ、萩かと思うと悲しくなってきたよ。

タカユキ そうそう、老人の割合がパッと見で決定的に違うね。多い事多い事。それにひきかえ、東京の若者の多さはスゴいね。まぁ、地方から東京に出て来た僕らがあまり問題にできたことではないけど。

大義 そうだな、俺達も地方を衰退させてる張本人だもんなぁ…俺もまともな仕事さえあれば地元で働きたいと思うけど、なんにもないからなぁ…あるのは公務員か土建屋か工場しかないねぇ…

タカユキ 土建屋か工場か、不定期なお土産屋の店番か、煎餅焼きぐらいだよ。あとは農業だけど、これも今、外国野菜の流入で悲鳴をあげてるからね。

大義 地方が寂れるということは、その土地に根ざしてる伝統や文化も失われてしまうことに繋がりかねないなぁ、東京やその周辺で生まれたやつらってのは、いわゆるその土地に根ざしたものをまったく持ってないわけでしょ?
いわゆる郷土愛というものがまったく沸いてないと思う節があるんだよね。ほら、うちのSとかも自分の生まれた土地の方言も知らないし、歴史も知らないっていってたじゃない。これは、着実に日本の中でアメリカ化が進んでいると俺は思うな~。

タカユキ 東京でも下町は違うだろうけど、新興住宅地や団地、都心部なんかはそうだろうね。田舎にいた時は、夏は地元神社の夏祭りに行き、秋は神輿を担いだものだよ。東京にはそれがほとんどないね。せいぜい夏は隅田川花火大会か、靖国神社のみたままつりだよ。(笑)

大義 祖国愛ってのは自分の住んでる土地を愛することから始まると思うだよね。でも、東京にすんでるとそれが沸きにくいと思う。まず、住民が絶えず移動するから共同体ってものがまったく生まれないし、便利なだけで自然なものがまったくないしな

タカユキ 共同体に全く根ざさない集団が都市で形成され、そこに「地方分権」の名の下で置き去りにされてしまった地方から人々が流入し、根無し草の集団がふくれあがる。都市部への人口の一極集中と、格差による階級の二極化が同時進行することにより、日本がいままで持ちつづけて来た共同体社会が雲散霧消する。

大義 うーん、このままじゃヤバイよね。どーすればいいんじゃろうか?やはり、前にも言ってた通り、有名大学を地方に移転することしか思いつかないな~

タカユキ とりあえず東京大学を鳥取に移転してしまえばいいんだよ。早稲田大学は四国の山奥で、慶応は九州の最過疎地ね。そうすれば若者を地方に住ませる事ができ、地方に幾分か活気が戻るし、しかも東大、早稲田のエリートながらも、そんなド田舎の大学を出た連中なら地方の現状を知っているから、アメリカ型経済政策には同意しなくなるだろう。一石二鳥だよ。

大義 まあ、そう単純に事が進めば楽だけどな。あと、首都機能も移転した方がいいと思う、今は東京になんでもかんでも一点集中しすぎてるよ。オリンピックもまた東京でするかもしれないし。

タカユキ 千葉県浦安のネズミの国が「東京ディズニーランド」なんだから東京大学を岡山のタンボの真ん中に移転しても問題ないだろ。米軍のグアム移転よりも、こっちの移転の方が日本のためになるぞ。

大義 いや、岡山かどうかはどうでもいいとして。何度も言うけど、東京に一極集中してるね。このままじゃ、地方に住んでる奴が悪い、嫌なら東京に住めっていう風潮が生まれるかもしれないな、いやすでにもうそうなってるかも。この規制緩和地方分権によってね

タカユキ でも東京は住みにくいよ。町田市は山あり谷ありで、車がなければ地獄だし、世田谷は家も道も狭いし、一方通行道路ばっか。いまの政府は国民をブロイラーかなんかと勘違いしてんじゃないの?

大義 そりゃ、世田谷は人口が急激に増えたからおそらく区画整理が追いつかず、道がせまくなってしまい、町田は山だったところを無理矢理全部団地にしてしまったとこだからね。
しかし、ブロイラーってのは的確な表現だな。みんな同じようなマンションアパートに住み、時間になったら仕事に行って帰って飯食って寝る。まさに養鶏場のブロイラー的で全然、人間らしくない。本来あるべき共同体ってものがないから、こうなっちゃうんだろうね。地方でもその共同体が破壊されつつあるから、全国でおかしな事件がおきまくっている

タカユキ あと、日本全国画一的な風景が郊外につくりだされているね、ジャスコがあって、セブンイレブン、ブックオフ、マクドナルド、ユニクロ、ダイソー、ガスト、ツタヤがあってね。もちろんそこで働いてるのは、ほとんどアルバイトと契約社員なわけだ。
こうした格差の拡大が地方を骨抜きにし、ひいては国の礎を蝕む事につながってるんじゃないかな。今一度、共同体の本当のあり方を問い直していったほうがいいね。

応援のクリックを!
[PR]
by shikisima594 | 2006-10-19 15:42 | 対談・座談会
余は如何にして皇国史研になりし乎 第三回 大義編
f0018981_0192039.jpg

 どうして皇国史観研究会に入会したのか会員に尋ねる本企画も三回目で、今回は平成十六年に入会した大義会員に取材をおこなった。

聞き手 お生まれはどちらですか。

大義 生まれは山口県岩国市。米軍基地で有名なとこだな。

聞き手 小さい頃は米軍基地についてどう感じていたのですか。

大義 そうだなぁ、米軍基地っていえば、市の上空を飛行機なんかが昼夜問わずビュンビュン飛んでいて、すごいウルサかったね。俺が小学校五年生になる時に「タッチアンドゴー」の訓練が夜の八時頃や十時頃にあって、無茶苦茶ウルサかったな。そんな中で育ったわけだよ。
沖縄とは違って事件が起きたりもせず、市民も「ふーん、基地があるなぁ」ぐらいの受け取り方だったね。外に出て来る米兵もすごい大人しかったしね。それにもともと岩国の米軍基地は戦前は日本海軍の基地でそれを転用したものだから、住民の方も軍都として慣れてるし、土地収容をめぐる問題もなかったし、反発心もなかったね。

聞き手 そうですか。そんな中で今みたいな考えを持つようになったのはいつ頃ですか。

大義 自分の生まれが広島の近くってこともあって、小さな頃から原爆について「平和教育」を受けてね。何回も平和記念公園にも行ったし、中学生になってからも平和記念公園で「平和学習」ってやるわけだよ。原爆の被爆者の人が来て話も聞いたりしたよ。どこか「昔、日本は悪い事したんだ」って洗脳されてたね。
森総理の「神の国発言」ってあったでしょ。あの時は「なんだこいつ、頭狂ってんのか!?」と怒り狂ってたのが記憶にあるな。(笑)
あと、何かのテレビ番組で「日本の徴兵制」って議論していて、それを見た親が「いまのガキは情けないから徴兵して根性鍛え直した方がいい」って言ったから俺が「ウルセー、国のために死ねるか!」ってやったね。それが中学生の時だな。
その考えが変わったのが、高校二年生のとき友達と「南京大虐殺はあるのか?」って話をして、それが頭に残っていて、本屋に行ったとき、「小林よしのりコーナー」ってあってね。「なんだ?」と思って手に取ったら「すげぇ!!」と思って買って読んだね。その時は『戦争論2』まで出ていたね。それですぐにそんな考えに染まったね。
それで学校の教室の後ろの黒板に「南京大虐殺は捏造だ!」って大書したりしたね。(笑)

聞き手 すごいですね。(笑)

大義 それで友達とも口論になったね。やっぱりうちの高校は「平和教育」が浸透してたから、スゴい批判を浴びたよ。「頭狂ったのか」とかね。「教科書に書かれてるんだからあるに決まってるだろう」とかね。

聞き手 当時の高校時代は部活は何をしてたのですか。

大義 部活はハンドボール部だったね。ずっとやってたね。勉強は一切しなかったよ。

聞き手 ハンドボール一筋のスポーツマンがいきなり「南京大虐殺はなかったんだ」なんて言い出したからクラスメイトはかなり意外に驚いたんじゃないですか。

大義 そうだね。俺、クラス公認のバカだったしね。(笑)

聞き手 それで高校三年になってからはどうだったんですか。

大義 さすがに高校三年になってからは大学受験も考えなきゃと思い出してね。それで大学受験の勉強をしようしようと思ったんだけどね…(笑)
夏休みが終わって、冬休みが終わって、もうセンター試験だ。(笑)

聞き手 よくあるパターンですね。(笑)
それで今の国士舘に入ってからどうでした。

大義  もう「右翼の大学」って聞いてたから、なんかそういうのあるのかなって思ってたら「敷島倶楽部」ってのがあってね。なぜか牛乳パックのデザインのビラで、よく分かんねぇなと考えてたんだ。(笑)
それである日、授業が終わってから歩いてると『月刊大吼』を読んでる奴らがいてね。こんな奴もいるのか!と思って「君ら小林よしのりとか好きなの?」って声かけたら、それが切っ掛けで入会したんだ。

聞き手 その時の会員の面々はどんな感じでした。

大義 何してんだろうって感じだったね。(笑)
時事問題について話し合うクラブかと思えば、いきなり登山させられたり、拉致集会に参加したりしたね。それで今の会長。「こんな奴いままで見た事ねぇ!」って奴でね。(笑)
すごい過激派ネタに詳しかったり、テレビに天皇陛下が映ると姿勢を正したりしてね。(笑)
他の先輩達も変な先輩ばかりでね。蛇腹もいれば国民服着てる人もいたし、ファシストもいたしね。あとはぶっ飛んでる人もいるし。いままで見た事のない「新種の生き物」がいっぱいいたよ。(笑)
高校時代からは想像もつかないようなことをやってるなぁとね。

聞き手 なるほど、未知の世界だったんですね。ところで今の日本についてどう思います。

大義 なんだろう。もう完全に衆愚政治と化してるんじゃないかと思うね。政治家が「若者の活力がなくなってる」なんて言うけどさ、年金問題、議会の不正だとかそれは正しいかもしれないけど、それが終わったら貴方達は何をするの?と思うよ。理想を語らないじゃない。だから若者は付いて行かないし振り返らないんだよ。

聞き手 若者が政治離れした背景には、政治家が選挙区の事しか語らず、政治が本当に語るべき国のあり方だとか、そういった大きな問題は票にならないと思い込んで踏み込まないって事がありますね。
それで選挙に行くのが老人ばかりだからって、老人に焦点を絞って年金問題ばかりを語るわけですね。それが若者の政治離れに拍車をかける悪循環ですね。

大義 やっぱり政治家が現実的な事しか言わないからね。あと、アメリカについて言うと日本の政治家や言論人の中で「アメリカに付いて行けばオッケー」って言っているのがいるけど、確かにアメリカは現在世界一強いけど、これからもずっとそうであるとは限らないでしょ。
それにも関わらず、米軍と自衛隊の統合・一体化の流れがガチガチに固められようとしているじゃない。アメリカが強いうちはいいかもしれないけど、でも今世界で反米機運が高まっているでしょ。そことアメリカが戦争になったら、日本はアメリカと一緒に戦争するつもりなのかな?

聞き手 「アメリカに付いて行けばオッケー」って言う人がそこまで明確に考えているかと言えば怪しいですね。

大義 つまりは目先の中国が怖いから、北朝鮮が怖いからアメリカとくっついとこうって感じでね、くっついた結果、日本がアメリカの“駒”とされてしまっている今の現状があるわけだよ。
アメリカとガチガチに結び付いてしまって、日本が本来持つべき外交の柔軟性を失っているんじゃないかな。

聞き手 そしてそういった問題に触れるのが、いわゆるサヨクとされる人々ばかりで、本来、本当に日本の事を考えるべき立場の人間から、日本の対米外交についての問題提起があまりなされていない。それが問題だと。

大義 さらに今後の日本は、このまま小泉路線が続いていくと、ますます「勝ち組」と「負け組」に社会が分化されて、中流社会が全滅していくわけじゃない。地方の現状なんかやばいよ。郊外には大型スーパーができてね。実は俺もそんなとこ大好きなんだけど。(笑)
でもその影で地元の商店街がドンドン潰れて行くんだ。しかもそんなスーパーは地元に金をあまり還流しないわけだ。雇っているのもアルバイトや契約社員ばっかりだしね。このままじゃ地方が痩せ衰えて、都市とますます格差が開いていくよ。
だからそうした諸々の格差を解消することが、日本って共同体の復活の重要な足がかりになるんじゃないかな。

聞き手 なるほど、今日はどうもありがとうございました。


応援のクリックをお願いします!
[PR]
by shikisima594 | 2006-10-03 00:25 | 対談・座談会
余は如何にして皇国史研になりし乎 第二回 タカユキ編
f0018981_0591571.jpg 今回は皇国史観研究会現会長に、当人の下宿で取材を行った。平成十七年十一月十一日に会長に就任して以来、十人十色を極める皇国史観研究会を現在も、まとめている。その会長はどうして今のようになり、何を考えているのか。

聞き手 タカユキさんは平成十六年度入学以来、大変活発な活動をなさっていますね。ではまず、ご出身はどちらですか?

タカユキ 西日本とだけ言っておこうかな。

聞き手 今のような考えに至るまでを、簡単にお願いします。

タカユキ 中学校の時に図書館でね、本を読んでたんだよ。分厚い「二十世紀の出来事」みたいな本だよ。その中に昭和三十五年の十月十二日の出来事としてね、山口二矢烈士が浅沼稲次郎をブスッと刺してる義挙の瞬間の写真があったんだよ。その下のキャプションに「浅沼稲次郎を刺殺した十七歳の右翼少年」ってあったんだ。
 これ見て「あっ、すげえな!」って思ったんだ。その時、僕は十四歳でね。自分より僅か三つしか歳が違わない少年だよ。世の中では十七歳の少年による事件が沢山あった。あの西鉄バスジャック事件とかね。その現代の少年たちと比べてね、「あぁ、この当時の少年ってすごいなあ」って思ったよ。
 それでちょっと読み進めてみたら「事件後少年は鑑別所で自殺。壁に七生報国・天皇陛下万歳と書き残してあった」とある。
その頃は特に思想とかは無かったんだけど、こういう風に自らの思想に命を捧げて、死を選択するっていう「衝動」はどこから出たのかなって思ったよ。
 それでまず「右翼」っていう思想にとても興味が湧いたんだよ。それで色々本を読んでいたんだけど、具体的に「右翼」ってどの様な人の事を指すのか分からなかったんだよ。
でも中学校の先生、女性の副担任だったけどその人が「小林よしのりって人が『戦争論』って本を出してるから是非とも皆さん読んでみましょう」って言われたんだよ。

聞き手 素晴らしい先生がいたもんですね。

タカユキ それで『戦争論』を読んでみたんだよ。もう自分の歴史観や人生観が一気に変わったね。読み終わるのに一時間か二時間かかったけど今までの人生の中で一番強烈な一時間か二時間だったかな。

聞き手 やはりあの本の影響は大きいんですね。

タカユキ それで昔のゴーマニズム宣言も読むようになった。すると漫画の枠外に「ワシは右翼の赤尾敏や野村秋介の言う事も分かる」ってなことが書いてあったんだ。
赤尾敏って誰だろう?野村秋介って誰だろう?と思って図書館の人物辞典を引いてみたんだよ。

タカユキ 「野村秋介」って欄があってね。「河野邸宅焼き討ち事件・経団連襲撃事件を起こす。後朝日新聞社にて自殺」と書いてあったんだ。その時は既に亡くなられていたけどね。
そしたらその下に「主な著書・・・『さらば群青』」と出ていて、調べてみたら野村先生が最後に書いた遺書の様なものだ、と書いてあったんだ。古本屋で探したらすぐに見つかったよ。これが中学三年生の頃だな。

聞き手 あれはかなり分厚い本ですよね。

タカユキ 分厚い本だよ。ずっと読んでいたらね、高校受験失敗したからね(笑)
高校二つ落ちた(笑)

聞き手 高校受験も眼中に入らない程『さらば群青』に魅了されたって事ですね。

タカユキ でもやっぱり読んでいてすげぇなあって思った。思想もそうだし生き様もそうだしね。高校は三流のヘンなとこ入ったけど、宿題とかほとんど出なくてね。だから本ばっかり読むいい機会だったよ。

タカユキ それでとある雑誌を読んでいたらね、国士舘高校出身で、いまは一水会会長の木村三浩先輩が昔の国士舘の記事を書いていて「うわぁ、こんな大学があるのか!」と思って国士舘大学に行くことにしたんだよ。
後年、木村先輩に「木村さんの記事で国士舘に入りました」って言ったら「君の人生を誤らせちゃったなぁ」と笑っておいでだったよ(笑)
『大義』を知ったのもその頃だね。

聞き手 杉本五郎中佐の『大義』を知ったのはその頃ですか?

タカユキ とあるきっかけで知ることになってね。いやあ凄かったね。雷に打たれたような衝撃とでも言うかな。何だろうな、うまく言葉に出来ないけど、自分が今まで「愛国」だとか「尊皇」と言ってきた事がただのファッションにしか思えないような、その「愛国」「尊皇」だとか言う事に人間が持てる全精神を傾けた著書でね、今まで『正論』とか『諸君!』とかも読んできたけど、そんなものが大した事無いなと思えるくらいの凄い文章だった。それでね「この生き様に人生賭けてやろう」って気になったね。

聞き手 そういう思想を持つにあたってご両親の反応は如何でしたか。ご両親は何か政治思想などお持ちだったんでしょうか?

タカユキ ノンポリだよ。左翼でもないし右翼でもない。本当にいい意味で言うところの「庶民」だね。「大衆」ではなかったよ。線引きは難しいけど。僕がこういう考えを持っても「それはダメだ!」とは言わなかったよ。

タカユキ 大学もね、国士館落ちたら大学行かない!って決めてたからね。だから国士舘以外受けてないんだ。推薦で受験を受けた時、小論文の題材が「拉致問題について自分の思うところを書きなさい」というやつだったんだよ。さすが国士舘!って思ったよ。(笑)
その直前に拉致問題についての本を二、三冊読んでいたからスラスラッと書けたよ。そして案の定合格!ってことになって凄く嬉しかったよ。

聞き手 なるほど。それで晴れて国士館入学!ってことになりましたけど、実際入学してみて自分の今までイメージしていた国士舘と現実の差っていうのは如何でした?

タカユキ 僕が思い描いてた国士舘ってのは雑誌で見た、いわゆる「当時の国士舘」であって、ものすごい期待して入ってみたら、茶髪もいるし渋谷徘徊してそうなチャラチャラした奴もいるし、「何だこれは!?」と思ったよ(笑)

タカユキ そしたらその矢先に、国士舘で最も蛇腹の似合う先輩と言われる某W先輩にばったりお会いしてね、皇国史観研究会もあって、「やっぱり国士舘だな」って思ったよ。
そしてそこには某Y先輩という方がおられて、お宅を訪ねたら壁には日章旗と旭日旗と教育勅語が貼ってあってね。蛇腹も吊るしてあったんだけどそれに「八紘一宇」って刺繍がしてあって「すげぇ、さすが国士舘!」って改めて思ったよ。感動だったよ。

聞き手 勉強の方についてお伺いしたいんですけど、今こちらにあります本棚を見ますと「共産党」やら「創価」やら、皇国史観とはかけ離れたものが随分あるようですがこれは一体?

タカユキ 「敵を知り己を知らば百戦危うからず」って事だよ。例えば今の論壇誌に「共産主義ってのはこんなのだ!」とか書いてあるけど、そういう連中の言う事は本当なのかなって、まず思ったんだ。
スターリンが何人殺した・毛沢東が何人殺したとも言うけれど、じゃあその思想自体には何が問題あるのかなってところが欠けてたんだね。実際に何冊か読んでみたら「共産主義は死んだ」とか言われてるけど「共産主義は資本主義がある限り絶対死なない」と、当時マルクスがあれを言ったのは極めて正当であるって感じたよ。
共産主義を真に解体するならば資本主義をどっかで解体するなり是正するなりしないといけない。つまり「敵」って言われるものが如何なる者なのかって言うのをまず知らなきゃいけないし、それから護るためには私たちには何が必要かって言うのを見据えなきゃいけない訳だよ。

聞き手 なるほど。しかしそういう自分達の思想とは反対の主張っていうのは読み辛かったり、腹が立ったりしませんでしたか?

タカユキ そういうことはなかったよ。むしろ共産主義暴力革命にまで人民を思い詰めさせてしまった資本主義っていうのに腹が立ったよ。それに昔の僕は「共産党大好き人間」だったしね。

聞き手 えっ!?それはどういうことですか?

タカユキ 僕は小学生から生まれてこの方、自民党っていうのが大嫌いでね、それをずっと批判していた日本共産党っていうのは好きだったよ。親に「赤旗とって赤旗とって」ってお願いしてたくらいだからね。『はだしのゲン』の影響もあったかな。

聞き手 何と。西日本とは昔から反日教育が盛んだと言われてますがタカユキさんの地元は如何でした?

タカユキ 僕の地元では幼稚園の時から国旗掲揚や国歌斉唱もしていたからね、そんなには感じなかったよ。先生に日教組の偏った奴はいたけどね。そういう教師がいることより、学校の図書館に『はだしのゲン』やら『火の鳥』がおいてある方が問題だと思うがね。学校の図書館には『戦争論1・2・3』置いておけばいいんだよ。

聞き手 皇国史観研究会に入会してからは如何でしたか?

タカユキ 濃い思い出はいっぱいあるな(笑)
とにかく入ってびっくりしたのは、いかにも国士といった感じの蛇腹に角刈りの先輩がいたり、国民服を着て授業を受ける先輩がいたり、ネオナチのファシストや、昔の大陸浪人みたいな人や、軍事マニアまでいたりね。かと思えばアキバ系みたいなのもいたり「何なんだこの集団は!?」って感じだった(笑)
普通なら絶対一緒にはいないだろうなって人たちが組織を形成して運営してるって言うのが、スゴいカルチャーショックだったよ。(笑)
進級したらまた変わった人たちがいっぱい入ってきたし。だからそれ以来、多少の事では驚かなくなったね。先輩達が「皇国史観研究会は度胸と根性が付く」って言っていたけど、確かにその通りだなと思うよ。これは裏を返せば多少の事には驚かない肝を持ってないと、皇国史観研究会員としてやってけないよ。

聞き手 タカユキさんが入会されてからの活動として『敷島だより』発行がありますよね。この経緯についてお願いします。

タカユキ 平成十六年に国士舘サッカー部が事件を起こしたでしょ。それで義憤を感じてね、前から壁新聞の話はあったんだけどこれを契機に僕が編集代表ということで作ったんだよ。絶対学生課から掲示許可の判子もらえないなって思ったけど貰えたよ(笑)
みんなで記事を書いて編集して、印刷して判子貰って、コピーして、月曜になったら各キャンパス教室棟に行って張り替えてって・・・。それを毎週やってたよ。
十四号の時、僕の原点である山口二矢烈士の記事を載せたらそれに“反革命”学生部からクレームがついて廃刊処分だよ(怒)
まぁ今はブログがあるからいいけどね。

聞き手 うちの大学は特にそうだと思うんですが、そういう大学の体質っていうのにはどう思われますか?

タカユキ 事なかれ主義・営利至上主義ってものが今の大学には行きわたってるね。大学ってものを就職教育だけの企業にしてしまっているよね。
大学から泥臭さや独特のアナーキーさやらを消し去って管理されたニュートラルなつまらないものにしてしまっているね。
今年三月の法政大学学生弾圧事件だって、逮捕・退学にされたのは自分達で勉強して考えて行動していた学生たちであってね、思想は違えどもそういう主体的な学生ってのには親近感は感じるな。
今の大学の何事もありませんようにって願う官僚的な策動から全国の学生は団結してね、これを打ち砕かなくてはいけないと思うね。

聞き手 特に国士舘は創設に柴田先生や頭山満先生方も迎えた比類なき学校ですからね。

タカユキ 全くだよ。それを思うと今の体制は冗談じゃないね。どうでもいいような勉強をして単位とって就職活動して、卒業していい企業に就職してっていう人間を大学側は期待してる訳だ。でも、それだけだと家畜小屋や商品じゃないんだからね。「我々は家畜じゃないんだ」という声をしっかり挙げていかなきゃいけない。ましてや国士舘ならば国士を育てるべきなんだよ。

聞き手 そこで目指すものというのは何でしょうか?

タカユキ まず学生に限って言えばね、社会の事象に関心をもって、僕らとは考えが百八十度違っていてもいいから声を挙げていこうってことだよ。そして、我々の護るべきものはやはり日本であって国体であって、そこに回帰していけばいいな、私達がその先駆けであろうって思うね。

聞き手 尊敬する人物を何か挙げてもらえませんか?

タカユキ いっぱいいるね。生きてる人でも両手じゃ足りないよ。でも尊敬する人に共通することは日本の為に活動している人たちだよ。まかり間違ってもアメリカや中国の為に活動してる奴らは尊敬できないよ。代表的なのは大楠公、大西郷、吉田松陰先生かな。嫌いな人間もいっぱいいるけど(笑)

聞き手 ではその嫌いな人たちとは?

タカユキ いわゆる「保守」と言われる人たちの中では中川八洋・古森義久・田久保忠衛・岡崎久彦・西尾幹二かな。

聞き手 いずれも『正論』や『諸君!』で執筆しているような方々ばかりではないですか。

タカユキ あれはね、あの人達は太平洋のどっち側に立っているのかと、問い詰めたいね小一時間。マジで。こういうとお前は朝鮮か中国の手先かって言う奴がいるけど、だからそういう思考こそ朝鮮の事大主義と同じなわけ。(笑)
こっちは日本に立ってるんだ。基づいてるんだ。あいつらは髪を金髪にして青いコンタクトでも入れたらどうなのかと。あまりに親米にすぎると。

聞き手 親米に過ぎる。

タカユキ 僕がさっき挙げたのはね、彼らが護りたいのは国民の生命財産であり自由主義であり民主主義なんだよね。もちろん生命財産は大切だよ。自由主義・民主主義もまぁ大切かもしれんよ。でもそれは目的ではなく手段なんだよ。
日本が本当に護らなきゃいけないものってのは国体なんだよ。彼等の口からはそれが出てこないよね。西尾幹二なんか「反共」を言いながら共産党の造語である「天皇制」って言葉を連呼してる。ギャグだね。
サヨクってのは放っといても勝手に自滅すると思う。でもこの時局に勢いを増しているのは保守とされるものであっても、その中で本当は保守ではない、ただの親米反共の言論屋がいっぱいいるわけだよ。本当に日本の事を考えるならば、まずそいつらをどうにかしなきゃいけないって思うね。

聞き手 「この時局」と出てきましたが、日本は今右傾化しているとよく言われますね。それについてはどう思いますか?

タカユキ 僕は本当に右傾化してるのかな?ってちょっと疑問なんだよ。『戦争論』などが広めたともいえるけど、それ以前にインターネットによる言論の結びつきってものがあったんじゃないかな。
で、それはただ単なるマスメディアに対する「大衆の反発」であってね、そういう人たちを追及しても結局は反韓国・反中国ってことであって、その議論がループするだけなんだ。
天皇とか国体とか、我々が帰るべきもの、拠るべきものの意見ってものが全く出てこないじゃない。大衆が指向するものが変わったってだけであって、右傾化とはまた違うんじゃないかな。「浅薄な右傾化」って意味だったらナルホドな、とは思うよ。

聞き手 拠るところ無き議論とは所詮はお遊びに近いんですね。

タカユキ 馬鹿なサヨクがね、「小泉首相を支持する奴は右翼だ!」って飽きずに言ってるけどさ、おかしな話だよ。小泉はこの日本の共同体社会を破壊して上流か下級かに国民を分けてしまったんだよ。そんな奴が決して本当の愛国者や維新者や尊皇家であるはずはないんだよ。

聞き手 そして地域社会やらなんやらを護ろうとしてるのが日共であったりするわけで、とんでもないねじれ現象です。

タカユキ そうだね。芯が無いように感じるな。小泉首相がただ靖国神社に参拝すればいい!と言う人もいるけどさ、その小泉首相がどういう歴史認識で参拝しているかといえば村山談話を踏襲したまんまなんだよ。英霊を侮辱してるよ。
そんな歴史認識を持った人の参拝なんて決して支持できないね。

聞き手 では最後に、この国の目指すところは?

タカユキ 僕たちが今こうして居るっていう結びつきがあるでしょ。それが小さい日本であるとして、そういう小さい結びつきをどんどん作っていくこと、我々の日本ってものを核にそえた結びつきってものを深めていくことによって、日本っていう本当の共同体を立て直して再建するってことじゃないかな。

聞き手 どうもありがとうございました。

応援のクリックをお願いします!
[PR]
by shikisima594 | 2006-09-23 01:09 | 対談・座談会
余は如何にして皇国史研になりし乎 第一回 死の先編
 いまの皇国史観研究会員が、どうして今のような考えを持つに至り、皇国史観研究会に入ったのか、それを知るために会員個人に直接取材してみた特別企画。現代の極々一部の若者の考えている事をつかめる端緒になり、これからの日本を考える取っ掛かりになれば幸いである。(連載予定)

f0018981_0435679.jpg

聞き手 死の先君は平成十七年に皇国史観研究会に参加し、それ以来、紆余曲折を経ながらも、いろいろやらかして…じゃなくて、やって来たわけだけど、生まれはどこなの?

死の先 東京の目黒区ですよ。

聞き手 どんな幼少期を送ったの?

死の先 取りあえずワシの幼少期の記憶っていうのが、いじめっ子であり、いじめられっ子だったという事ですね。小学三年頃までいじめられっ子で、四・五年からいじめっ子になったっていう〜。よく分かんないね。
社会科の本はよく読んでましたね。教科書も副読本も、あと資料集もよく読んでましたね。

聞き手 それで社会とか政治に興味を持ったの?

死の先 そうですね、そこが根本ですね。

聞き手 何で今の様な考えに至ったの?

死の先 取り合えず私の両親は社会主義体質なんです。

聞き手 共産一家だったんだ(笑)

死の先 いや共産と言うよりか、むしろ国家社会主義。そんな家の中で色々と本を読んでいくうちに辿り着いたのが西部邁先生の『戦争論』です。でそれを読んでああ〜成程こういう考えもあるんだ、って。それが中学二年くらいかな?

聞き手 よく読めたな中二で(笑)

死の先 それでまぁ色々思想に関係なく読んでいくうちに今のようになったって感じです。

聞き手 今まで読んできた本の中で特に感銘を受けた本って何かありますか?

死の先 今まで読んできた中で言えば、やっぱり小林よしのり先生の『戦争論』が一番デカいですね。西部進先生の本読んだ後ですから中二の頃ですか。

聞き手 中学校に入ってからはどうだった?

死の先 中学校に入ってからは授業聞きながらずっと本読んでましたね。

聞き手 授業聞きながら(笑)
それで高校受験大丈夫だったの?

死の先 ダイジョブダイジョブ。英語「1」だったけどハッハッハ(笑)

聞き手 まずいだろ(笑)
じゃあ高校入ってからはどうだったの?

死の先 高校に入ってからはもうねぇ、本ばっかり読んでましたね。

聞き手 部活は何かしてなかった?

死の先 鉄道研究部。それでまぁ色んな地方を行くようになって、そこの神社見たり、観光地や風物を見たりね。またそこのね、風土の話聞いたりとか。まあ色んな事しましたね。

聞き手 じゃあ何で今の国士舘に入ったの?

死の先 まあ単に受験に落ちたっていうのもありますし(笑)

聞き手 ちなみに何校落ちたの?

死の先 ええっと、國學院大学、中央大学・・・えーっと日大ですね。

聞き手 カクマルがいる大学ばっかりじゃないか(笑)

死の先 ハハハ(笑)
ただ國學院は、正直入りたかったですね。

聞き手 なんでそこで国士舘を選んだの?

死の先 え、まあ家から近いからって事で。ただ一年生は町田市の山奥の鶴川校舎にやられて「うわっキタこれ」って事で(笑)
それで鶴川に来て、部活動の新入生勧誘の時にウロウロしてて、バッタリと。

聞き手 バッタリと?

死の先 え、日本国旗が立ってるから何やろな?と思って行きました。
すると、いま三年のAさんがいたんですね。それで今の会長が来て「おぉっ」って事ですね。まぁ取りあえず日本国旗が立ってて何じゃろなです。

聞き手 あの時はね、君が極左みたいな風貌してて「竹島問題をどう思いますか?」って来たから、「やべぇ、極左がケンカ売って来た」と思ったよ(笑)
ところで入った時はどうだった?君から見て周りの印象は。

死の先 一言で言うなら。もう十人十色。

聞き手 なるほど。それじゃあ入ってから何か印象に残っている事は?

死の先 靖国神社によく来る様になったって事ですね。

聞き手 その時に靖国神社には初めて行ったの?

死の先 いや多分三回目くらいですね。元日になったらよく行ってました。

聞き手 じゃあ話は変わるけど、今の日本についてどう思いますか?

死の先 いやぁもうこのまんまじゃ日本は終わっちゃいますよ。それは何故かって言うと、今の日本は「政体」を守る為に「国体」を破壊しようとしている訳ですよ。外からは外資が入ってくるし。今の資本主義って言うのは、いわゆる元の資本主義、植民地資本主義に戻りつつあるって意味なんです。

聞き手 つまりコストの安い海外に生産の拠点を置いて、商品を世界中に販売するっていうグローバリズムの事でしょ。

死の先 そうですねグローバリズム。でそのグローバリズムってのがまぁ最終的には国家主義・国粋主義を排他していく。で、それによってその国のお国柄とかそういうのがドンドン消えていく。

聞き手 その一方で反動が起きている。

死の先 そうですね。でもその反動っていうのが今の日本には見受けられないんです。ほんの一部以外。今私が批判したいのは、いわゆる「媚中」「媚韓」。あれは思想じゃないですよ。お遊びです。お遊びだからあんなに叫べるんです。ガキの持つお遊びなんですよ。ならば大人の持つ思想てのはどんなのかっていうと原点を否定しなきゃいけない。
じゃあその原点・全てに於いて何が原点かっていったら一回お国柄に戻らざるを得ない。いわゆる漢字単位の「国」ではなく、カタカナ単位の「クニ」に戻らなくちゃいけない。で、そっから国家ってものを見ざるを得ない。反省せねばならない。
だ・け・ど、今の日本は国家から飛んでいきなり国際に飛ぼうとする。ガキなんです。飛躍主義なんです。ガキだから飛躍したがる。

聞き手 分相応の事をしろと。じゃあそういった情勢の中で君は今後どうして行きたい?

死の先 まあ正直言って、今の日本だったら三十年後日本は無いですよ。それを回避するためにはどうするかって言うと、お国柄の原点を見る為に国民を総動員しなきゃいけない。よい意味での国家主義ってのを再建しなきゃいけない。
一回日本は国際関係から孤立するって事を経験しなきゃいけない。とにかく今の日本の政策ってのは融和融和って、やり過ぎてしまった。もうこっから先は「毒」を出さなきゃいけない。植民地資本主義に戻ったっていう仮定で考えるならば、日本はそれ相応の「毒」を出さなきゃいけない。
これからの人間は政治をもつ人間・経済をもつ人間・行政をもつ人間、全員「毒」を持っていないと勝てないんです。
その「毒」っていうのは、自分達に対してではなく敵に対して「毒」って意味です。

聞き手 「毒」っていうか「牙」って言うべきだろうな。

死の先 そうですね、でも「牙」だけじゃなくてもう、両手両足に凶器持ってないと勝てない。このまま中流階級が滅んで、上流と下流という階級社会が進みこれが全て人々を“人民化”する。公民がない。国民がいない。全て大衆・衆愚化する。
国家はこれを回避しなきゃいけない。なのに国家はこれを推し進めている。矛盾じゃないですか!
国民国家・工業国家ならばその工業化をうまく成功させなければいけないはずなんですよ。なのに今の日本は矛盾させ、でまたアメリカタイプの様な人民化をさせようとしている。こんなんで成功するはずないんです。絶対滅びる。だから三十年後にはこの国は無いって言ってるんです。

聞き手 まぁ、祖国日本が滅びないように微力ながら尽力するのが我々の本旨なんだけどね。なるほど、本日はどうもありがとうございました。

応援のクリックをお願いします!
[PR]
by shikisima594 | 2006-09-16 00:47 | 対談・座談会
日経の闇を突いて…
f0018981_1273293.jpg

写真右、タカユキ@皇国史観研究会代表(20)
写真左、死の先@皇国史観研究会会員(19)

タカユキ 七月二十日の日経「富田メモ」報道を受けて、皇国史観研究会ブログで七月二十四日から日経の追及をやって、この「富田メモ」の深層を考察してきたけど、君はどうだった?

死の先 自分としてはですね、マスコミというのは実にどうしようもない連中だなとつくづく実感したというのが率直な意見ですね。

タカユキ まぁ、「マスゴミ」なんて呼ばれるくらいだからね。今回はどのあたりで特にそう思ったの?

死の先 まず、自ずから強いたタブー、所謂、菊(皇室)、鶴(創価学会)、菱(山口組関係)の三大タブーの中の皇室に触れ、また、たとえ私的発言とはいえ検証がほとんど為されていないということですかね。 歴史史科でいえば、シナが主張するような、四等、三等史科にすぎないのに、さも真実のように叫ぶ態度が最も怒りというより、あきれましたね。

タカユキ 歴史資料とは厳密な検証が必要な物。資料批判にどれだけ耐えられるかで、その資料の価値が決まる。それを日経はロクな検証もせずに、検証過程と方法を問われると、事の本質を「歴史資料」から「報道のプロセス」にすり替えて、「答えられないと」言って逃げている。本当に卑怯だ。自分らの利益のためなら何でも利用するエゲツナイ新聞社だよ。

死の先 そうなんですよね、厳密な検証なく、これは先帝陛下がおっしゃたのだから間違いないって、子供も信じるわけがない。

タカユキ 中世に流行した「偽綸旨」と一緒だよ(笑)だって、検証したとされる東大の御厨貴教授は「私は、メモのあの部分しか見ていません」と言って、作家の半藤一利なんか「昭和天皇は主語が不明確なクセがあった。あのメモも主語が不明確だから昭和天皇だ」って言ってるけど、俺はマジで、この爺さんボケてんのとちゃうかと思ったね。だって、それは言い換えると、名前を書き忘れて提出されたテスト用紙を見た先生が「いつも名前を書き忘れるあいつだろう」と判断すんのと一緒だもん(笑)

死の先 よくまあ、御厨教授はまだメモの部分しかみていないと言ってて良心的ですけど、半藤のとっつあんはすごい妄想力ですね。
まあ、一般的公開ができない史科は史科ですらないです。結局はどうせ経団連や支那が何か指示を与えたで終わってしまうんではないかと自分はみていますね。

タカユキ そうそう、支那と財界の見方が一致してるんだよ。というのは、このメモが報じられた直後に、支那も経団連を中心とした財界も、「これで総理の参拝はなくなった。よかった〜」って反応を見せてるの。興味深いけどね。でも実際は、これで参拝しなかったらそれはそれで「天皇の政治利用」になるから、逆に参拝の口実を与えちゃったんだね。

死の先 非常にお気楽というか、自堕落というか(笑)
これで日本人を縛り続けることができると思ってしまったんだろうね。だけど、これではっきりしたのは今や天皇は日本国民ではなく、利用しようとするもの、左翼が天皇を掴んでいるように見えましたね。

タカユキ どうにもこうにも行き詰まった、左翼・反日分子の最後の主張が「大御心にひれふせ!」っていうのは我が国の歴史に残る悲喜劇だなぁ。
だって、朝日も「昭和天皇の重い言葉」で、姜尚中すら「大御心」なんて口にしてたんだぞ。もうね、アホかと。馬鹿かと。お前らな、「富田メモ」如きで普段批判している天皇陛下の大御心とか言ってんじゃねーよ、ボケが。富田メモだよ、富田メモ。と思ったね(笑)

死の先 自分としては左翼と言われる者の最後の悲鳴のようにも感じるんですよね。
それはなぜかといいますと・・・。この先、左翼というものは消えてしまって単に利益だけを求めるダラシナイ人間が大多数になると考えます。
その利益だけではない、という考えを持つものは弾劾されていってしまうのではないかと考えると、左翼といわれる者の中でもある程度思想をしようとする者と利益しか考えない者の対立がもう見え見えだと思います。だって、思想する左翼であるなら天皇を悪用しませんからね。

タカユキ 左翼もいまや生粋のマルキストは少数だしね。むしろ、新自由主義・ネオリベラリズム型の、国家・伝統・共同体を破壊する左翼勢力が力を付けている。そいつらは国のことよりも、自分達の懐具合で物を判断して行動する。日経とその背後にいる財界の連中がまさにそうだね。中国で上手に商売するためには殉国の英霊に後足で砂をかけても気にしないんだからね。まさに「エコノミックアニマル」だよ(笑)

死の先 日本というものを一つの教室と考えるのであるならば、今までの思想対立というのはいつも仲の悪い子が喧嘩しあっているといえるでしょうが、「経済猿」はその教室そのものとなって全てを利益のみが目的だと洗脳しようとしているみたいですね。これは非常にまずい状態だと思えます。
確かに、経済というのは国家には外せない機構ですけど、それは絶対ではないということに気づかねばならない時期にきたのではないかなと思えますね。でなければ平然と天皇を悪用することができてしまう君側の奸が増えてしまうと思います。

タカユキ 経済活動は生きるための手段なんだよ。それが目的に倒錯しちゃった時、人は金の奴隷になるわけね。ところで、話は戻るけど、一つの仮定としてね、あのメモが昭和天皇のお言葉であったとしたら、君はどう?

死の先 それはそれで全く問題はないです。だって、公式のお言葉ではないですからね。私的な言葉なんて、すぐに言い換えられるから当てにならない。それに。おいらは天皇主義者ではない、あくまでも皇統を支持するものであるが故にそのような天皇がいたとしても問題はないと考えますね。

タカユキ 補足すると、天皇陛下に「私的」はないんだよ。というのは、天皇陛下の行為は「公的行為」と「その他の行為」のみなわけ。御所で音楽鑑賞されるのも、雑誌を読まれるのも「その他の行為」なの。
まぁ、それはそれとして、天皇陛下をはじめ皇族方にもそれぞれお考えがある。御歴代の皇祖皇宗の事蹟を拝すればいろんなことがあるわけ。これは僕が前から言って来たことだけど、例えば畏れ多いけど、天皇陛下が「皇室制度を廃止したい」「退位したい」と望まれたら、それを諌死してでも押し止め奉るのが臣民のすべきことやと思うね。
だから、「富田メモ」のように陛下が考えられていたとしても、それはそれで昭和天皇の御心として受け止めなければならないけど、それで一切靖国神社参拝をやめたり、「分祀」をしてしまえば中世ヨーロッパの絶対王政と変わらなくなり、天皇国日本の所以は消滅するね。

死の先 まあ、全てにおいて公的な御存在であるが故にってことですかな。それにしても、日本人の大多数は「天皇制」=「絶対王政」と勘違いしている人がほとんどでしょうね。全然、歴史的経緯も全く違うというのに。

タカユキ いや、そんな人こそほとんどいないよ。小林よしのり氏が「もし、今後の世論調査で靖国参拝に慎重な意見が高まったとしたら、日本人は天皇が大好きな右翼的な国民だ」と言ってたけど、そう単純なものじゃなくて、天皇・皇室に対する日本人の思いって「右翼」だとか「専制・絶対王制」なんて言葉で説明できるものじゃないんだよ。
だって、今回の富田メモが報じられた時に、いろんな人が「天皇陛下のお言葉だとしても、総理の靖国神社参拝や分祀とは関係ない」って言いながら「あのメモは本物か怪しい」って言ったでしょ。関係ないならメモの真偽はそんなに問題にする必要はないの。でもそういいながら真偽を追及するのは、日本人の天皇に対し奉る、言葉にし難い崇敬の念があるからだと思うよ。

死の先 内在した、日本民族として崇敬ですね それをなくそうとして画策しているのはもうやめてほしいですね。そう考えるとマスコミは国民と乖離というより、日本民族と乖離している状態と考えられますね。

タカユキ だから、今回の報道は許せないね。誰が言ったのか定かじゃない紙切れ一枚持って来て、まぁ、徳川侍従長が言ったものだと思うけど(笑)
それで、皇室と靖国神社という我々国民の魂の根本を傷つけて、国内を混乱させたんだから。この落とし前を日経はどう取るんかってね。

死の先 どうやってもつけられないでしょ(笑)
むしろ、日経がどうやって消そうか中で考えているんではないですかね。だって、これは政治問題ではなく、歴史問題のほうに推移してしまいましたからね。まあ、これは後世の歴史教科書に載ってしまうでしょうね。日本を潰そうとした画策としてね。

タカユキ そん時はその教科書に、あのインサイダー事件で陳謝する日経の幹部達の写真を持って来て「『富田メモ』世紀の大誤報を謝罪する日経幹部達」って説明文でも付けとくんだ(笑)
まぁ、何を聞いても「答えられない」の連呼だから、責任なんか取る気はないんだろうけどね。

死の先 純粋に、責任を取るのは無理ですね、責任とる取らない以前に一番最初に一面張って流したのですからね。責任は分散しようとする気質を持っているとは言えども、この責任を取るのは不可能に近いでしょう。

タカユキ いや、日経もこの件は随分と恐がっていると思うよ。電話で向こうと話をしてて口ぶりが何か変だったもん。十四日の十時に電話しなおしてくれって言われたから、ちょうどに電話して皇国史観研究会の者だって名乗ったら、電話に出たおっさんが保留にするのを忘れて、後ろの方で「皇国史観研究会から電話がかかってきました!」「何、来たか!」「内線の何番に回せ」とか言ってるのが聞こえて笑っちゃったよ(笑)

死の先 笑いたくとも笑えない話ですね(笑)
それにしても、日経はどうするんでしょうかねえ・・・。全く分からないですね、さてさて真相はどこにいってしまったのやら。全ては日経のみがしるか・・・。

タカユキ まぁ、そんなソソッカしい新聞社だから「富田メモ」を大誤報しても不思議ではないわな(笑)
その電話した時「いま回答文つくっているのですが、いっぱい文書で質問状をいただいていて大変なんですよ…」っていうわけ。で、僕が「あぁ、そうですか、いっぱい来てるんですか。大変ですねぇ。何通ですか?」って聞いたら、そのおっさんが、うっかり「三通です」って(笑)
三千人の社員を抱える新聞社が三通の質問状で狼狽して、半月以上もまともに答えられないなんてギャグだろ(笑)

死の先 ネタですかって、純粋に聞きたくなりますね(笑)

応援のクリックを!
[PR]
by shikisima594 | 2006-08-24 01:38 | 対談・座談会
狂信国家イスラエルを糾弾せよ!
f0018981_11363874.jpg

左、タカユキ(皇国史観研究会代表)
右、ムネカミ(皇国史観研究会会員)


タカユキ さてさて、僕らは大学の試験が終わって夏休みに入ったわけだけど、いまイスラエルがレバノンなどを拠点とするヒズボラに対し強硬な武力行使を行い戦闘状態に入っているけれね。これに対してどう思う?

ムネカミ そもそもわたしは反戦家なので、イスラエルの横暴には好ましい思いを持ちません。

タカユキ 僕は反戦家じゃないけど、イスラエルのやり方にはいい思いは持たないなぁ。

ムネカミ ついで、ヒズボラというゲリラを攻撃するのに、国際社会に承認された国家であるレバノンの軍を攻撃するのは、いささか的はずれだと思います。イスラエルが、少なくとも当面の国際社会の常識を考えれば、ずいぶん暴力的なことをしでかしていることは指摘できそうですね。

タカユキ 今の日本に北朝鮮に対して軍事制裁をすべきとの意見がある。僕はそれに反対しない。金正日なんざ、ぶち殺して吊るすのが至当と思う。でも、イスラエルのやり方を見ていると、軍事一辺倒がいいとはどうしても思えなくなってしまう。

ムネカミ 北部朝鮮を取り上げるのでしたら、ぼくはまた違った文脈で反戦的です。あそこは戦争がおきたら、チュチェ思想の持ち主が何百万人も、無駄な死をこうむることになりかねません。彼らをどうやって再教育するのか、という方針ですね。しかし、イスラエルの攻撃には、大国の横暴という、別な文脈がいるんじゃないでしょうか。

タカユキ なるほどね。軍事力の行使っていうのが世界一般的な国では非常事態か奥の手のような感があるけれども、イスラエルにとってアラブ人に対する武力行使は日常の、まるで朝起きて新聞を取りに行くことみたいだもんね。

ムネカミ そうですね。彼らはあまりに武力的な手段にこだわりすぎています。それが彼らの身上であるといわれれば仕方ない話かもしれませんが、しかし頑なに自分たちのやり方で強硬路線をとろうとするやり方には、ほとんど北部朝鮮と同じような国家ではないかという意を抱かざるにはいられません。世界の常識を考えない国、という意味合いで、彼らは同じ体制なわけですね。

タカユキ 北朝鮮の場合、国際的駆け引きやこけ脅しを多用して外交をするけど、イスラエルは砲弾が外交に優先していないかな。「対話と圧力」どころじゃないよ。対話よりも銃声だもん。

ムネカミ そうですね。現在では、明らかにイスラエルのほうが国際社会の秩序を乱しているといえます。

タカユキ 漫画に書いたような凶暴な軍国主義国じゃないかな。

ムネカミ ある日空軍の空港に隣国からのミサイルが飛んできて、首都の大交差点にはクレーターができるわけですからね。しかも多勢に無勢な感もあります。大体レバノンというのは民族が多く、まとまらないんですよ。そのうち一つを攻撃するといって、ほぼ多民族国家対単一民族国家みたいな構造に持ち込まれるんです。レバノンの人々はずいぶん不憫なものです。

タカユキ イスラエルの攻撃によって結束するってわけでもないの?

ムネカミ 国民国家の概念や気概がないとは申しません。近頃では、国民のほとんどが闘争してシリアだったかどこかの軍を追い出したこともあるわけです。ですが、イスラム教だけでも七、八個の宗派を抱える国です。彼らが彼らの信仰に敬虔であればあるほど国はまとまりませんね。
まあ伝統的なキリスト教徒も含めて、彼らのほとんどが、イスラエルに怒りをもっていることは間違いありませんから、反イスラエルでは結束しているでしょう。

タカユキ 宗教的共同体は存在するけれども国民国家の概念が曖昧なわけだ。それに比べるとイスラエルは国民国家と宗教的共同体が一体となっているんだね。

ムネカミ ですからレバノン人の誰かがイスラエル人を攻撃したといったって、他の例のようにイスラム対ユダヤというのは構図として当てはまらないんですよ。そこはまず注意されるべきですね。
それから別の問題ですが、イスラエルは今回の攻撃になんら正当性がないとも申しません。お前らがヒズボラを取り締まれないなら俺らが、というのが彼らの考えなのでしょう。
しかしね、いくらなんでも極端すぎやしませんか。そこから空爆に向かうまでに後五段階ほどは設けるべきじゃないかとおもいます。

タカユキ こうした感覚は島国の日本人からすれば青天の霹靂の感があるよね。自らに外が及ぶと言っても、少なくとも他国の問題に即軍事行使っていうのはスゴいものだよ。北朝鮮を見てたら見習いたいと思うけど、いくらなんでも極端で横暴すぎるね。

ムネカミ サッカーに勝った負けたで戦争に入った中米の小国同士じゃないんですよ、と。少し落ち着いて戦争以外の手段を考えろ、というのを申さなければなりません。

タカユキ ああいった狂信的な感情は理解出来ない事もないけれども、それが直接的に政治と結び付いているのは異常事態じゃないかな。
かつてイランのホメイニ師が『悪魔の詩』の作者に死刑を言い渡して、日本でも翻訳者が殺される事件があったね。こうした宗教の狂信さと政治的実行力が結び付くことは危険な側面を持つし、それはイスラム教も同じはずだ。しかし、それでもイスラエルのやり方が突出してるように見えるのは僕の気のせいかな?

ムネカミ 確かにそうです。ある程度の政教分離は国際社会の常識ですから、イスラエルがそこを省みないということはその立場で糾弾できますね。

タカユキ 建国の由来が極めて宗教的な色彩の濃いものであるし、そうした民族の宗教的な物語があそこにイスラエルを建国せしめたわけだから、完全に分離するのは難しいでしょう。しかし、国際社会と協調して、周辺諸国と仲良くやるには今のやり方は絶対に間違っていると思うね。なんか僕らしくない左翼っぽいことを言っちゃったけど(笑

ムネカミ 国際社会は、本邦で言う左翼が常識を作っています。国際社会の常識に合わせるなら、左翼っぽい発言は当然でしょう。僕は信仰云々に関わらず、反殺的ですからその立場で彼らを糾弾したいところですが。まあこれは別の話ですね。

タカユキ いや、僕もねアラブの子供達がイスラエルの暴虐たる爆撃に倒れて傷つくのを見ておるとね、本当に心が痛むよ。イスラエルの奴ぁなにさらしとんじゃ、とね。

ムネカミ 同意いたします。ところで国際社会と申しましたが、これは本当はずいぶん怪しいともおもいます。イスラエルが国際社会に挑戦していると言いましたが、この影にはイスラエルを巡って国際社会の常識を二分するような言説もあるんですよ。
以前からイランの首相が、ホロコーストを否定する発言を繰り出していましたね。あれは、例えば、わが国では問題発言と捉えられていたようですが、どうおもいます?

タカユキ ユダヤ人に対して同情の余地が一切なく、敵対的憎しみしか持ち得ない状態になればそうした議論が首をもたげてくると思うよ。

ムネカミ ことの真意は別にして、ひとまずイランのウンマを実現するエリート層には、それが当然の認識であるから彼がそう発現できたということがあるんでしょう。ということは、イスラムの宗教指導者の間で常識的な感情であるとも考えられるわけですよ。あと、イラン国民は当然常識的な話としているんでしょう。

タカユキ 我々としては感情として処理すべきものが、イスラム世界においては“真実”を明確な形で形成していると?

ムネカミ あまり詳細がわからないので大きな声では言いたくないのですが、イスラム信仰があればあるほど、ホロコースト否定言説は広まる土台を広げます。ということは、パレスティなの惨状を自分のものとしている人々には、それらは「常識」として広まっていてもおかしくないわけです。ひょっとしたら、そこには「統一された国際世論」なんて存在しないかもわかりませんよ。

タカユキ 国際世論なんてものは存在するのかどうかも怪しいじゃない。ましてやそれが統一されているなんて幻想じゃないか?そんなものはパレスチナを見るまでもなく、この地球上に存在していないよ。

ムネカミ そうは申せません。ある程度あるとは考えられます。けれども、件のことのような若干のことは、我々が「国際世論」と信じているだけのもの、というのはあるようですね。

タカユキ それから、イスラム信仰があることと、ホロコースト否定言説はニアリーイコールだと思うな。イスラム信仰自体はホロコーストの存在に肯定否定をするものじゃないよ。つまりはイスラエルがムスリムに対して暴虐を強いるから、イスラム教徒が信仰的連帯感で反発して、その中の感情論としてホロコースト否定言説が首をもたげるわけでしょ。

ムネカミ ええ、そういうことをお伝えしました。

タカユキ あぁ、そういう意味だったの(笑
君は「馬鹿」を「知的水準の発達に遅滞性が見受けられると思しき人物」と言うような癖があるよなぁ。

ムネカミ 断定しかねることはそう発言いたします。

タカユキ ははは、少しは僕を見習ってだね、馬鹿には馬鹿と言えるようになろうよ。そしたら世の中明るいよ(笑
この論理をイスラエルに当てはめれば、イスラエルふざけんなって事になるわけですよ。

ムネカミ そうはなれませんね。何しろ慎重なものですから。ところでわずかながら資料になりそうなものが見つかりました。(ホロコースト否定論の資料を見せる)

タカユキ ホロコースト否定論ね。過去にホロコーストがあったにせよ、なかったにせよ、イスラエルが中東で無茶苦茶に暴れている事実には些かの変わりもないし、それが問題なわけだよ。アラブ人民も学術的・科学的にホロコーストの存在を認めたとしても、イスラエルの態度があのままだと、ユダヤに対する感情は変わらないでしょう。

ムネカミ まあ国際世論というのは結局時局に過ぎないんでしょうねということを言いたかったんです。事によっては、今と別の話が国際世論となることも考えられますから、そうなったら、イスラエルはもうおしまいではないかと思いましてね。ともあれ、イスラエルがやっていることは非道です。私はそれに反対いたします。国際社会が無かったとしてもです。

タカユキ あぁ、それは僕も一緒だな。例によってアメリカがイスラエル非難に反対の姿勢を示しているけど、北朝鮮と支那のように、醜い癒着っぷりを晒しているね。日本は道義国家としてイスラエルの非道に批判の声を挙げるべきなのに、左翼ぐらいしか言っていないでしょう。そうじゃなくて、これがもっと大きな世論になってもいいと思うんだけどね。

ムネカミ その辺は親中派と親米派の闘争でやり取りされないところなので、卑しくも保守派を名乗るものなら、かかる話し合いを行わなければなりませんね。

タカユキ そうそう、普段散々「道徳、道義」って耳にタコが出来るくらい言っている自称ホシュのおっさん達はイスラエルの暴虐に黙っているじゃない。結局アメリカが後ろにいるから何も言えないのだとしたら、お前が道義・道徳を説くなって話だよ(笑

ムネカミ 僕はあまりそこもやかましく言いたくはありませんが、要するに我々日本国も世界の陣営のうち、一つに過ぎないんですね。公平な価値判断なんて、世界に望むべくもないでしょう。道理の無い反殺、反戦が唯一彼らに秩序を与えるなら、それもやむをえないと思います。ある意味「普遍的な博愛精神」によってでも彼らに抗議したいところです。まあ、そんなところですか。

タカユキ なるほど、まぁイスラエルへの怒りも覚めやらぬ所ですが、時間になりましたので、今日はこのくらいにしたいと思います。どうもありがとうございました。


イスラエルの暴虐を許さないぞ!応援のクリックを!!!
[PR]
by shikisima594 | 2006-07-28 11:38 | 対談・座談会
新たな日本文化創造を他文化侵攻の楯に!
f0018981_001492.jpg

写真右、ムネカミ
写真左、タカユキ

ムネカミ さて、今回の話題は、反米というのから離れてみたいと思います。我々はどうやって 他国からのパクスに対して、どうすればよいか、ということです。よろしくお願いします。

タカユキ この問題に関しては、完全に君が第一人者だから、僕は専ら聞き手に回るよ。前回は欧米風文化が日本文化をはじめ、世界中の文化に侵蝕しているということを話したんだったね。

ムネカミ 前回、先輩がモノに人に英語の名前をつけるのが病的といいましたが、僕はそうは思いません。むしろ、洒落た感覚を持ってる人なら、当然な感覚の内に入るんじゃないですか。

タカユキ いやいや、洒落た感覚を超えて、そうあるのが当然といった雰囲気があるじゃないか、そうした意識が僕はおかしいと思うんだよ。

ムネカミ 確かに一般の人でもそれに抵抗ある人はいます。僕は別にどっちに与するという話じゃなくて、ひとまずどっちも「普通」なんじゃないかと思ってるんです。
そして、重要なのはそこなんです。アメリカにせよ他のヨーロッパ系の国にせよ、世界の若者の「憧れの対象」になることで、文化的な影響を保ってきた。

タカユキ まぁ、うちの会員の中にも、訳の分からん英語の入った服を着ている奴が何人かいるからなぁ(笑)

ムネカミ 事実、彼らは日本の中で、「カッコイイ」「カワイイ」の世界を制しています。アメリカだと、映画や音楽等多岐な分野から美術・芸術的なアプローチを行い、若者がこれに影響されます。繰り返しますが、芸術的な感覚がさえていればさえているほど、この影響は受けやすくなります。要するにお洒落な人ほど向こう側の文化が、ファッションに取り入るということなんです。これは、仕方ないことのように思われます。

タカユキ 隣の花は赤く見えるだっけ?美的感覚とは飽くなき「ないものねだり」なのかな。

ムネカミ じゃあ日本の文化に侵食しているそれらを具体的にあげてみましょう。どういうことが基準視点になるのかというと、若者たちの娯楽が、どこの国よりなのか、ということです。簡単ですね。

タカユキ まぁ、ヨーロッパ・アメリカ文明の産物だね。

ムネカミ ファーストフード文化はどこでしょう。
アメリカ映画は名前の通りアメリカですね。

タカユキ 映画の最高峰の代名詞がハリウッドとオスカーだもんね(笑)

ムネカミ では、高級なイメージある料理はどうでしょうか?フレンチ、イタリアン、エスパニョール等ですね。先輩が好きな音楽は何でしたっけ?

タカユキ 軍歌とユーロビート、トランスかなぁ。一年生の時はよく先輩達に六本木のベルファーレにも連れて行ってもらったよ。

ムネカミ 僕はドイツのトランス系テクノよく聞くんですが、音楽はどうやら日本のものは無いようですね。アンティークや建築やファッションの「正統的」な、モノ。これらはどこから来たかというと…

タカユキ これもヨーロッパだね。この前、僕がノーネクタイでいると、自称保守が「ネクタイをしないとはサヨクだ」と真面目にイチャモン垂れて来たけど、おめぇはネクタイがどこの物か知った上で物を言うとんかいとね。まぁどうせポチホシュだろうけど(笑)

ムネカミ そうですね、そもそも我々はパクスアメリカーナより先に、洋風なものに影響されてきているわけです。
だから僕は、パクスアメリカーナよりも先に、これら西洋文化圏による世界文化支配、パクス・エウロペアーナを糾弾するんです。

タカユキ 理論的につきつめれば、確かにそうならざるを得ないね。

ムネカミ まとめれば、実に簡単なことを言って来たわけです。「洋風=かっこいい!」になっちゃってるのがよくないんですよ。とはいっても、カッコイイもの、可愛いもの、おいしいものを捨てろったって、うまく行くわけありませんね。「アメリカの文化を捨てろ」とか、「西洋に靡くな」というのは…

タカユキ それらを完全に排斥する。かつてのタリバンとアルカイダが支配するアフガニスタンのようになるかもしれないけどね。(笑)

ムネカミ イスラム原理主義者はそうして失敗してきました。最も、彼らは我々よりずっとましでしょう。我々は怠惰なことに、その努力すらしてきませんでしたからね。
ではどうすればよいか。これは、「和風=かっこいい!」ということにさせれば、というより、そうすれば良いんじゃないですか。つまり、和風なものを現代人のお洒落に取り入れさせるんですよ。芸術的なアプローチが必要ですが。

タカユキ 日本の若者や「お洒落な人」が振り返るような国風美術体系を築くと?

ムネカミ そう話すと馬鹿にされるんですが、それをからかう人たちにとって、もう和風なものというのはダサい、格好悪いものとしてあるんですよ。その感覚もまあ、今となっては普通なものです。 しかしそれは現状に即した感覚であるだけで、実際格好よいものが出来てしまえば、なんでもないんですよ。つまり、芸術や美術は、発展の度合いに絶対値のようなものがあって、今「和風」というと古く感じるのは、その発展が昔で止まっちゃってるからなんじゃないかと思うんです。

タカユキ 確かに和風といえば、僕は決して格好悪いとは思わないけれど、古いものという意識が確かに存在するね。

ムネカミ そもそも和風というのは日本的な芸術様式であるだけで、それだけで古かったり新しかったりするものじゃないと思うんです。だって、洋風だって新しいものも古いものもあるわけで、どっちかをさして洋風自体の新旧をおもんぱかるなんてふざけてますよ。
かりに和風は古くてダサいのだとしたら、それは和風を投げ捨てた我々日本人の責任でしょう。然るに、明治維新には大きな間違えがあったと言うのが僕の見方です。技術の取り入れはよかった。
でも洋風こそが真理ということになってしまったのは、反省すべきだと思うのです。技術にも美術にも新旧はあります。でも個々の美術様式は、独自に新旧を持った一つの美術体系であるから、和風より洋風が新しいなんてのは、そのときその瞬間までのことに過ぎなかった。

タカユキ いや、明治維新においては「和魂洋才」という事が盛んに言われていたから、その批判は当たらないんじゃないかな。問題はその後に「和魂」を忘却した人々にあるんじゃないか。

ムネカミ しかしそれにしてもです。今となっては、もう遅い。大正にはもう、洋風は定着しているんです。おかげでそこに、イギリスが台頭しようがナチスが覇権を握ろうが、アメリカにやられようがロシアが加わろうが、我々日本人はそれら全てを美術的に仰ぎ続けてきた。洋風なものを文明として受け入れるという、美術的な精神構造が媒体となって、我々はこれらの他者を実にスムーズに受け入れてきた。
大体われわれの洋風は、二番煎じに過ぎないのです。月が太陽の光が無ければ光らないのと同じように、オリジナルな文化の供給が止まってしまえば文化そのものが光らなくなるという、いびつな文化状態にあるのです。

タカユキ ヒトラーも『我が闘争』の中で、日本の文化とは我々西洋の文明がなくなれば、終局的には衰退消滅すると言っているらしいからね。

ムネカミ そのくせ、オリジナルが存在する限り永遠に他者のものという文化は、本来の文化を駆逐し、かき消し、いつの日か永遠の闇に葬り去るであろうことは想像に難くありません。身の回りから、畳のある家は消えつつあります。建築ではここ百五十年ずっと「和と洋の新たな調和」が流行ってきましたが、和だけで出来た家はもう、この地上に存在しないかもしれません。
「調和」と称して異国風なものを掛け合わせるのも、いい加減やめたほうが良いんじゃないかと思っています。メディアではうんざりするほど「○○と◇◇の調和」がもてはやされています。もう、純粋なオリジナリティなど残っていないにもかかわらず。 そして決まって、彼らの「国際的な視野」は、料理にしては和洋中、服飾、建築、装飾にしては、英・仏・露・独・伊・西・オリエント(トルコからあっち全部。「それ以外の何か」)くらいのものです。なんと貧困な世界認識でしょう。
しかし、今生きている人々のほとんどがこういう認識であるのなら、遠くない未来、世界は本当にこういうところになってしまうに違いありません。
国連に加盟した国が200だろうと300だろうと、この世にはパクスに成功した国しか無いも同然なのです。

タカユキ 僕の住んでいる部屋も畳は一枚も無いからね。そうして現在進行しているのは。掛け合わせに名を借りた文化の侵略とも言うべきものかな。我が国のオリジナル性は、こうしている間にも姿を消しつつあるわけだ。 そしてそういう時に、他文化と混ざり合い、取り込むのが、日本の伝統であるという主張が盛んに言われるけれど、そうした意見も他文化の侵略に対する敗北主義から生じる詭弁であると考える見方も必要かもしれないね。

ムネカミ ともあれ、我々は彼らの意思無き搾取から逃れなくてはならない。洋風のくびきから独立し、自主的な芸術を手にするのです。然るに僕は、「新しい和風」を手に、レコンキスタを行いたいんです。和風な近代都市を想像できますか?和風なファーストフードを想像できますか?和風なポップカルチャーを想像できますか?こうして、日本にあるありとあらゆるもの、分けてもかっこいいとか、かわいいといわれるものを中心に和風にしていかなければならないと考えます。

タカユキ レコンキスタっていうのはスペインの失地回復運動のことだね。そこから転じて、失われた民族や国家の独自性や主権などの回復も含めて使われるけど、君の場合は「新しい和」というものを提案することで、従来の失地回復的発想から更に一歩を踏み出しているように見えるなぁ。

ムネカミ 今ある最も理想に近い文化は、漫画・アニメ文化ですね。これはバカに出来ません。芸術の志向性としては、日本のそれそのものです。インクとペンが墨と筆になって、内容が和風になればもう完全な和風文化といって良いでしょう。

タカユキ 墨と筆になったら漫画とアニメが毎週見られなくなるぞ(笑)
しかし、単純に考えて、日本の独自なるものってのはそうなんだなぁ。僕は以前から言っているけどね。製品加工技術も造船技術も東南アジアに越されて、これから先は半導体やロボット技術も越されるかもしれない。そうなった時に日本に何が残るかと言うと、万世一系の 皇室とアニメと漫画なんだな。冗談抜きで。

ムネカミ 具体的に、未来的に和風というのはどうしたらよいかということですが、こういう想定はどうでしょう。
もしそれが古くから日本に原型があって、外国の影響を受けず、楽器で言えば和楽器を進化させ、奏法も進化させて、今と同じようにかっこよさが追求されてきたら、今どんなものになっていたか。 これは美術・倫理的に日本式であれば、どんな技術が使われようとかまいません。「独自発展想定史」とでも名づけましょうか、そういう想定で「和風なもの」の進化を促進できるんじゃないかと思うのです。
 「~風」というのは、美術様式に他なりません。「~」に「和:日本」がはいるなら、その比較の対象は「西洋」「中華」「メキシコ」なんかの文化圏になりますが、「パンク」「ワールド」「トランス」「民謡」とかいう風に音楽のジャンル認識もそこに含めます。
僕の理想はこうです。今、楽しまれている、慕われているものは、全て和の様式化する。これは一見されると多様性を欠くように思われがちですが、そんなことはありません。アンティーク調、ラテン的明るさのようなものから、テクノゴシック、サイバーパンクの世界まで、洋風という枠内での表現として認識されているじゃないですか。
それに、そもそも美術様式の好みというのは十人十色です。だから、一つの文明において美術様式が多様でないなんてコトありえませんよ。無ければ作れば良いんです。例えば和でゴシックを作るなら、重厚さと妖しさと独特の色調、尖りぐあいなどを掛け合わせるだけで、再現可能です。「イノセンス」の押井守さんは、同じことをやって作中に「チャイニーズ・ゴシック」とやらを発明しました。

タカユキ 押井守は「攻殻機動隊」で「謡Ⅲ-Reincarnation」って曲を作ったけど、あれこそ日本人に純然たる日本の音楽の発展を見せつけた物だと思うね。僕は基礎知識ゼロで聞いたけど、「あっ、日本だ!」と思ったね。しかも君が言う、発展した日本文化とね。

ムネカミ それから発展したことを言えば、我々もそういう美術的ジャンルに、大きな項目を発明してみるくらいのことはやりたいですよね。

タカユキ おっ、大きくでたね!でもそうだね。俺らがやんなきゃ誰がやるんだってね。このまんま放っといたら、日本は意味不明の英語が洪水にように氾濫して、日本文化は完全に溺死してしまいそうだもん。

ムネカミ そうでもしなければ勝てないものもある気がしています。例えば、和菓子はすでに、洋菓子に取って代わられています。日本の菓子は他の文明に比べて、かなり進んだ文化を持っていたことは間違いありません。
そしてそれは、かなり独自なものです。それはよいのですが、ヨーロッパの菓子のほうがもっと進んでいました。日本の菓子はお茶と一緒に食べるだけですが、向こうは楽しみ方からまず豊富です。料理の付け合せ、ティータイム用、パーティで出すもの、友達とだべってる時につまむもの、おもてなし用、年中行事の一部など…、種類の多さも際立ちますし、何より国民に愛されているゆえに今でも発展し続けています。
私は純粋に、今の洋菓子が大好きです。けれども私は国粋主義者なので、和菓子にも負けないようにがんばって頂きたい。

タカユキ 僕もクッキーとポテトチップスが大好きだしね。アメリカ嫌いを広言しておいて言うのも何だけどね。(笑)

ムネカミ ドイツの鉄血宰相ビスマルクは、フランスのシャンパンが好きだった。
あるとき皇帝から「君は愛国者だろう。何故ドイツの物を飲まないのかね?」
と訊かれた。ビスマルクが答えて言うには
「陛下。恐れながら愛国心と舌は別物でございます」(世界史ジョークより)
ビスマルク首相は良いことをおっしゃいました。愛国心と感覚は別物です。
しかしながら、皇帝陛下のおっしゃられたこともしかりでしょう。愛国心と感覚とが、出来るだけあっていたほうが良い。ですから我々は、我々の感覚にあうような和風文化につとめなくてはなりません。ですから、私は美術愛好者を募りたいんですよ。

タカユキ なるほどね。僕もビスマルク閣下のごとき側面が多分にあるから身につまされる話しだなぁ。(笑)
しかし、そうした矛盾関係の克服は他人任せにしておくのみではなくて、我々自身がそうした矛盾関係克服に立ち上がらなければならないわけだ。そしてそれは同時に日本文化防衛のためであり、また、そうした我々の日本文化で世界を席巻してやるぞという意気込みでね。本日は有り難うございました。


f0018981_132743.gif記事に御賛同いただける方はクリックを!
[PR]
by shikisima594 | 2006-03-25 00:04 | 対談・座談会
「パクスパラノイア」に宣戦布告を!
f0018981_5331161.jpg

参加者
左:ムネカミ、右:タカユキ


タカユキ では、今日は「パクス」という状態について話し合って、考察を深めてみたいなぁと思います。よろしくお願いします。

ムネカミ よろしくお願いします。じゃあさっそく。タカユキさんは、「『反米論を撃つ』を撃つ」という連載をずっとやっていてくださいましたね。そこで論われたのは親米派への批判でしたね。
コトは転じまして、タカユキさんは反米についてはどうお考えでしょうか。

タカユキ あの連載で誤解されたことがあるんだけど、僕は反米イデオロギーは持っていないんだよ。あくまでも、尊皇愛国って思いだけなんだな。現時点でアメリカの対日政策が露骨な内政干渉であり、親米保守を自称する者の唱える言説に、僕なりに異議がある。
だからその表現が「反米」っぽく見えるだけなんだよ。でも、ソ連が崩壊したのに、いまだに「反ロシア(ソビエト)」だの「反共産主義」を叫んで、脳内にソビエトが厳然と存在しているかのように幻想し、それに対して反発している保守のような、そういった教条主義的な「反米」ではない。それなら思想じゃなくてイデオロギーだからね。

ムネカミ そうだと思っていました。(笑)
 しかしですね。実は僕はそういうことで言ったら、反米であることは間違いないんですよ。これは、僕が考える世界の秩序と、深く関係しているんです。

タカユキ なんでもお見通しだな(笑)
だって、大義同志も指摘していたけど、酒の席でもアメリカを批判出来ない者が「保守」を名乗って跳梁跋扈してんだからね。僕はその構造には絶対反対だよ。

ムネカミ そんなの当たり前の話ですよね。そもそも保守云々以前に、国家が全部平等に扱われるべき理想は世界中で黙殺されていますよね。そういうのになんとも思わないのは、おかしい気がします。
だって、アメリカがイラクを占領するときになんていったか覚えていますか、「大量破壊兵器」ですよ。貴様が持って攻撃しに行ったそれは何なんだ、と。
おんなじ独裁者のパンツ姿なら、国際秩序を乱すような行動をとるほうのを見たかったなあ。(笑)

タカユキ ブッシュがホワイトハウスから引きずり出されて、アメリカが崩壊したら、ポチホシュ連中は一斉に「我が国は、中華人民共和国と同じ価値観を信奉している」って言い出しはじめるよ。だって、アメリカに従属する理由を、「世界で一番強い国だから」って言っていたんだから。変な話だよ。

ムネカミ まあしかし、日本という枠組みを超えて攻勢には出ないタカユキさんと僕とでは雲泥の差がありますよね。けれども僕は、攻めに出たほうが正しいと思ってるんですよ。

タカユキ 君と比較されちゃあかなわんなぁ。虎と子猫の違いだよ。僕自身は、高杉晋作の「敵は外患にあらず、内憂にあり」という言葉に基づいて、アメリカを外患たらしめている、内憂=ポチホシュを殲滅せんと期してい居るんだよ。それは雲泥の差ではなく、分進合撃戦術と言ってもらいたいなぁ(笑)

ムネカミ そりゃ失礼いたしました。(笑)
この、攻めに出たい理由なんですが、これは別に軍事行動についていってるんじゃありませんよ。文化的なことが主流なんです。ぼくはどこかの国と違って、平和主義者なので。(笑)
僕が制したいのはまず、アメリカが持っている病気なんです。「パクスシンドローム」とでも言いましょうか、アメリカには慢性的な病があるんですよ。

タカユキ 「パクスシンドローム」かぁ、「パクスパラノイア」の方が良いんじゃないか?

ムネカミ まあそれでもかまいませんよ。妥協します。基地の話とおんなじです。(笑)
その病気ですが、一言で言ってしまえば、自分が世界を代表せずにはいられない病なんです。これは彼らの世界を紐解くことで、自ずと見えてくることなんですが。

タカユキ 彼らの世界、というと歴史的・文化的な価値観の持ち方のことかい?

ムネカミ そうですよ。いろいろあるんですが、簡単な説明だけしましょう。
まず、彼らには過去が無いといわれることがありますが、それは間違いです。おっしゃるとおり、彼らにだって歴史の持ち合わせくらいあるんですよ。血塗られた歴史がね。

タカユキ インディアン殲滅の…

ムネカミ 殲滅、という認識は、彼らに洗脳されてますよ。正しくは、ちゃんと生き残りがいるわけですから。ただ、彼らの生活状況は黒人より悪い。まあそれは置いといて、とにかく彼らアメリカ人には振り返れるような歴史が無い。だから彼らには、未来があると信じるしかないんです。

タカユキ 実際にインディアンの自殺者の数が尋常じゃないみたいだね。

ムネカミ それはどっちかというと、あの国の経済とも関係深い気がしますが…

タカユキ インディアンに限らず、アメリカの魔の手はハワイにも及んだわけだしね。

ムネカミ ええ、そうですね。 まあたしかに、あの国に生まれて嫌気が差すものもいるにはいるでしょう。彼らには、強固な信念が必要です。そう、たとえば、「我々には正義がある。それは、今まで占領した人たちをも幸福にするような正義だ。」といった具合に。
そして罪の意識から逃げるためには、過去を担う「共犯者」に、出来るだけ多くの「他者」を取り入れなくてはならない。例えば、「我々は世界中から多種の民族を受け入れている。だから我々は世界の代表である。」という風に。さて、これでもうわかりますね。これらを組み合わせたら、どういう方向に進むでしょう。(笑)

タカユキ 故に世界全人類を我々の価値観で解放しなければならない、と。ソビエトと一緒だな(笑)

ムネカミ 正解です。簡単でしょう?

タカユキ それが「パクス」の衝動の根底にあるものなんだな。

ムネカミ そういうことなんです。彼らの病は、歴史を抹消して完璧に書き直すか、文化ごと抹消するしかありませんね。
あ、繰り返しますが、私は筋金入りの平和主義者です。(笑)

タカユキ 何を言うんだい(笑)それにしても、君も僕も最も日本人らしくないなぁ。君は僕だろうが、誰だろうが明確に自分の考えを言う。僕も先輩達に対して、国士舘の伝統を壊して、散々間違っていると思ったら直言してたからね。

ムネカミ いやいやそんなことは無いでしょう。言わなきゃいけないときにびしっと言うのは、日本人の英雄像の基本ですよ。

タカユキ なぁなぁの日本人の多き事を見たまえ、自社の五十五年体制にせよ、自民党の派閥にせよ然りだよ。

ムネカミ と、まあここまで見てまいりましたが、ぼくらはアメリカのパクスについてよく思ってないわけです。振り返ってみて、日常でのパクス・アメリカーナについてはいかがですか?

タカユキ 僕の経験から言うとね、これは今度、ブログで書こうと思っていたんだけど、僕は、日の丸の扇子を持っている事が原因で職務質問を一日に二回受けたことがあるんだ。でも、警察が星条旗ティーシャツを着たバカ野郎を職質しているのは見た事が無い。どういうこっちゃ?(笑)

ムネカミ そういうことでしょう。まだありますよ。まんまとアメリカ映画にだまされて、世界をアメリカと勘違いしてるものがどんなに多いことか、世界文化とはアメリカ文化のことと勘違いしてる者もどんなにいるか。
日本はアメリカについで二番目、という事大主義さえ見られます。本や諸文化の作品の題名にどんなに英語が多いか、好んでつけるんですよ?

タカユキ 事大主義に陥っているのが、先に挙げた親米ポチホシュを筆頭とした者達だね。一般人でも自分の子供に「騎士」と書いて「ナイトちゃん」と読ませるバカ親もいるらしいしね。最近の子供の名前を見てみたら、親が外人でもないのに、マリアとか、テレサだと平気でつけている。役所もこんな名前は不受理にすべきだよ。
漫画、音楽、映画、なんだって英語で題名をつければいいと思っているのは、もはや病的だね。

ムネカミ そうやって考えてると、文化面での劣勢に腹が立ってくるんですよ。w 特に一般人の英語熱、これはひどい。「これからは世界が英語化していく」とか、「英語は地球語」みたいなことは本気で言われています。
一言で言えば、「英語は標準語・文明語」という意識ですね。しかし、これは直接的には我々日本人の意識の問題ですから、なんともいえない。でも彼らが、これに影響を与えてることには間違いありませんのです。

タカユキ 影響を受ける方も受ける方だけど、影響を与える敵もさるもの。しかし、あのイーオンの「英語は地球語」という宣伝には怒りを通り越して、情けなさを感じてしまったよ。

ムネカミ パクスというのは、欧州の権威語ラテン語で「平和」とか「秩序」といった意味なんです。しかし西洋人の歴史においては、それらは結局支配体制のことでしかなかった。それも、一国優位のです。西洋人の歴史が拡大してそのまま現在にいたる現状では、まず、「パクス」という言葉の普及自体がそれを表しているといえましょう。
さて、パクスアメリカーナは嫌だということが出ました。それじゃあ、「21世紀」の期待の星、中華人民共和国さんにご登場いただきましょう。「パクス・キナーナ」を想定してください。

タカユキ 中共が世界基準かぁ、パラレルワールドとしても嫌だなぁ。まず、世界中の元首が毎年、旧正月に宗主国中華人民共和国を訪れて、国家主席に土下座するんだろうなぁ。
そんで、メイドインチャイナがブランド品になる。(笑)

ムネカミ もっと文化的な面からの見込みもありますよ。「北京語は地球語」「北京語は標準語、文明語」、創作品の題名はぜんぶ北京語。みんな中国映画大好き。ファーストフードはやっぱりチャンさんの肉饅頭。中午ツォンウーのお茶にしましょうかと茶菓子に団子を揚げ始めるお母さん。彼女とのデートにはフレンチにしようかイタリアンにしようか迷う要領で、北京ペイチンにしようか上海ザンヘーにしようか決めかねる男の子。ありそうじゃないですか。

タカユキ 酒は紹興酒で、タバコは中南海、政治家になること=共産党員になること、その「パクス・キナーナ」の中で、我が会も趣向を変更し、「中華史観研究会」だな(笑)

ムネカミ 日本人は古くから漢字を使う、中華大家族の一員でしたというわけだ。楽しそうですね。(笑)
さて、正直、いやなんですよそういうのは。他からのパクスに屈してしまうのは。どう思いますか?

タカユキ うちが「中華史観研究会」になるって言ったけど、これは訂正だ。そうなる前に、我々は中共の人民解放軍とのゲリラ戦で壊滅しているはずだ。なぜなら絶対にいやだからね。

ムネカミ そうですね、別に今ヒューマンライツ史観研究会なわけじゃありません。
ところで誤解があったようなので、訂正しておきます。ぼくは別段、中共だの人民解放軍だのという想定を行ったのではなくて、現状と全く変わらない他国からの文化支配の現状を浮き出しにしようと思ってパクス・キナーナを想定したんです。
中国が一つだろうと二つだろうと、民主主義でしょうが共産主義路線でしょうが、嫌なものは嫌です。そういうことを言ってるんです。

タカユキ 別に「中共」ではなく、支那文明に飲み込まれること、これは絶対に拒否しなければならないわけでね。

ムネカミ それでです。つまり、ぼくらは文化的な支配から逃れたいわけなんです。文化を他国に支配されるのは嫌だと。どうすべきだと考えますか?

タカユキ 多文化の浸透があまりに顕在化してからの対処では遅すぎるしな。文化を他国ってゆうか、他文化に支配されたくないわけだからね…どうしたものかな〜

ムネカミ ヒント:じゃあ攻めに出よう。現状が攻撃に屈している状態だとすれば、我々が攻撃に出なければならない、というのは自明のことのようですが。

タカユキ なるほど、今ならば我々を支配している文化は、アメリカ文化・西洋文明というものが挙げられるけれど、これにどうやって対抗して行くか、いわば「パクスパラノイア」にどうやって宣戦布告するか、具体的手段の検討は実におもしろそうだね。まぁ時間になったので、続きはまた今度。どうもお疲れ様でした。


f0018981_132743.gif文化グローバリズムに反対の方は応援クリックを!
[PR]
by shikisima594 | 2006-03-18 05:39 | 対談・座談会
文化防衛論から文化侵攻論へ!
対談参加者
タカユキ@皇国史観研究会代表
ムネカミ@皇国史観研究会々員


ムネカミ ぼくはその国・民族の倫理とか価値観というものは重要だと思っているんです。それらはその国の過去を保障していて、ナショナリズムはそれに守られていると思うんです。けれども、民族の現在を保障しているのは、この「風文化」だと思っているんです。

タカユキ そこは敢えて“現在”なのかい?

ムネカミ なぜかというと、例えば、人間の感覚は視覚に85%も頼っているそうです。ということは、日本の風景が100%グローバル化してしまったら、単純に考えてそこに住む地域の人は、この国の意識のうち85%が違うものになっているんじゃあないでしょうか?

タカユキ はぁ、なるほど面白い視点だね。視覚的情報に多分に依拠しているとは思っていたけど、具体的数字を出されると感嘆してしまうよ。

ムネカミ さらに、特別なものとして扱われる「和風」なイメージさえほかの美意識に駆逐されてしまった場合、そこで暮らす人々は、少なくとも現在においては、他の国との違いをイメージすることが難しくなる。

タカユキ ゲームや漫画などが長い間、『指輪物語』に見られるような、北欧神話などを基調とした世界観で構成してきた。特にRPGなんかにはこの傾向が顕著だった。
それらから浮いて目立つ為に、和風な世界観を強調した作品がいくつか制作され、日本人はそれを見て、日本だと認識出来たけれども、そうした日本人の原風景に根ざした物すら駆逐されたなら、遠くない未来に、そうした自己認識もできなくなってしまうという可能性がある。

ムネカミ だからこそ伝統や民族文化は、より具体的に、明確に認識されやすい必要があるんです。風文化が日常に近ければ近いほど、伝統文化は認識されやすい。
というよりも、風文化は可視的な民族文化そのものであり、いわば、イメージ的な民族文化と実在としての民族文化とを橋渡しする、「可視的な伝統」でもあると考えるのです。

タカユキ 風文化を顕在化させることが、文化一極型グローバリズムに対抗しうる手段というわけかな?

ムネカミ そうです。日本を守ろうとするなら、日常の全てを和風で覆う必要があるのです。そしておっしゃるとおり、グローバリズムへの対抗ということにならば、攻めに出なければいけない。
それには、他の民族全てが独自の風文化を展開していかなければならないんです。僕はこうした意味で、「国際国粋主義者」とでもいうべき思想を持つにいたったんです。

タカユキ 国粋主義者による、反グローバリズムの国際連帯か。実におもしろい構想だね。しかし、そこには「防衛」ではなく「攻め」の姿勢も込められているわけか。奇しくも三十九年前に三島由紀夫氏は『文化防衛論』を著されたけど、いまや時代は、「守り」ではなく「攻め」に出るべきだと?

ムネカミ ええ。我々は攻めに出なければなりません。指摘するまでも無いことですが、僕らが対抗すべきグローバリズムが「国際化」「普遍化」などと訳されてきたのはうそで、その正体はアメリカニズム、パクス・アメリカーナでしかなかったからです。
それらに僕らは侵食されてきた。世界中の文化が、アメリカ化されていくんです。それらに対抗するには、とても一カ国ではあがないきれないというのが僕の考えです。
それに対抗できるのは、少なくとも風文化や民族固有の道徳の防衛論、すなわちパクスを否定する民族間の新秩序を約束する、各民族の連帯協調でなくてはならないのです。

タカユキ それこそが「八紘為宇」なんだよ。僕が言うまでもないけど、アメリカ化という現象が「国際化」「普遍化」という偽りの言葉の下で押し進められている。
先に連載していた「『反米論を撃つ』を撃つ」でも指摘があったけど、保守を自称する者においてすら、アメリカの押し進める自由民主主義と市場経済が、世界の普遍的原則であると豪語している。言っておくけど、彼らは一応、日本人らしいよ(笑
そこまで、アメリカによる世界アメリ化は進んでいるんだ。だからそれに対抗する手段として、君の提起は非常に的を射ていると思う。

ムネカミ これはあくまで美術・芸術論としての国防論ですが、アメリカは経済や政治思想でも攻めていますから、それについてもきちんと話さなければなりませんね。
さて、いよいよ詰めに入りたいと思います。具体的に僕が目指すのは、以下に分けられます。「技術 発達促進」「国風 独自一元」「道徳 独自一元」「芸術 多元共存」ということです。

タカユキ さて、解説を願います。

ムネカミ ぼくは今まで、風文化(国風)と道徳(宗教観・価値観などを含める)が独自であることを強調してまいりました。それはよろしいですね?
これはその民族において、それらが独自であり、かつ内側では一元的であるべきであるということとともに、それらは変わってはならないものでもあると考えます。

タカユキ つまり、日本の宗教を例に取るならば、不変唯一の神道のみが存するべきであると。

ムネカミ そして国風ということにおいても、わが国には唯一和風があるべきこと、ということです。さらにここでは、説明にあぶれたものをあげておきたいのです。その一つが、技術です。

タカユキ 和風技術?

ムネカミ そういうことではないんです。わたしは、技術は普遍的なものと考えます。ですから、技術には和風なものも中華風なものもないんです。
国粋主義、というとよく聞かれる反論があります。「日本にからあったものなどなかった」という趣のものです。

タカユキ それはさすがに違うだろう。何もないのなら、外部から何かを取り入れることも出来ない。

ムネカミ ええ、これらは考古学などで実証されてきた歴史をもとにした考えですが、ぼくは考古学にはかなり問題があると思っています。話がそれてしまうため、詳しくは言いません。
ですが、たしかに今使っているものの中に、確かに重要な渡来品、つまり外国生まれのものがあるわけです。文字なんかはいい例でしょう。
漢字は外国から渡ってきたものです。ですから、もとからあったものを求めるなら、文字自体使わないべきとなってしまうということです。

タカユキ そうか、以心伝心だ!僕がこれから心で念じた事を書きたまえ!

ムネカミ 残念ながら、ぼくには文字の有用性は否めないようです。(笑) しかし、そういうことになってしまうので、ことの整理が必要だと考えたのです。

タカユキ うーむ、国粋主義のジレンマやなぁ(笑

ムネカミ そこでこの解決策が生まれました。僕が提案する解決策とは、国風・道徳と技術の完全な分離です。

タカユキ 技術に国粋的観点を求めない、と。

ムネカミ 御意。つまり、われわれは国風・道徳に関してはもとからあったものに重きをおきますが、技術は普遍的なもので、取り入れれば取り入れるほど世の中が潤うのだから、保守的にはならず、どんどん取り入れるべきだろうと。

タカユキ そうすれば、整合性が付き、すっきりするね。

ムネカミ 例えばこの観点から漢字についてみれば、技術として、文字の取り入れはよかった。しかし道徳・国風からは、それは「漢」の名のとおり外国のものだった。だから、受け入れるべきではなかったと捉えます。しかし、日本人はそこから国風・独自性に適うように、かなを生み出した。これは快挙としてほめられるのです。

タカユキ 平泉澄先生も、仮名を発明した事を国史の光輝と説いておられるからね。

ムネカミ これは、今からでもそういう風にすればいいと思います。まあそういうわけで、僕は潜在的に漢字廃止論者なんですが(笑) これはおいといて、つぎに「芸術」としたところを説明します。
芸術にどうしても必要なのは、多様性、共存性だとよく言われるようです。何かから弾圧されるようなことがあってはならないと。民主主義とか市民主義なんかが、こうした理由で全体主義を批判することがあるみたいですね。

タカユキ 芸術には、ある種、技術と共通する部分もあると思うのだが。

ムネカミ ええ。四つ挙げた項目は、いずれも単体では存在しにくいものです。ですから、これらはそれぞれ組み合わせが効くものだと思っていただきたいのです。

タカユキ なるほどね。だとするならば、完全保護も完全排斥もできなくなるのではないかな。難しいところだね。

ムネカミ その問題提起が、次につながるのです。「芸術の多様性」というのは確かに重要です。要するに、それは芸術が生まれる地盤の多様性のことですから、結局は社会の融通のことになるんです。
社会にはいろいろな側面があって、都市と田舎、信仰深い地域と浅い地域、人にしても、富裕層と貧乏人とか、オタクとB系とか、いろいろあるわけです。

タカユキ いわゆるサブカルチャーだね。そうした者が国風の枠内での多様性を生み出すわけだ。なるほど、面白い話だなぁ。まぁ今日はこんなところで、どうも有り難う御座居ました。


f0018981_132743.gif日本文化を死守したい方は応援クリックを!
[PR]
by shikisima594 | 2006-03-10 12:37 | 対談・座談会