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皇居勤労奉仕に参加しよう
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 皇居勤労奉仕といふ制度をご存知でだらうか?
 大東亜戦争終結後、天皇陛下のお住まひである皇居が、戦後の混乱で荒れ果ててしまつた事を知つた国民達が是非とも皇居の清掃をしたいと申し出て、遠方より皇居に参集し、御奉仕した事に始まる。

 その後も皇居勤労奉仕は宮内庁を通じて国民の中に広く定着した。年間およそ二万人ほどが参加してゐたといふ。帝都東京の中心にあつて広大な敷地を有する皇居の清掃には、かうした国民の御奉仕の心が欠くべからざるものとなつた。

 ところが、先日四月五日の毎日新聞の報道によると、この皇居勤労奉仕への参加者が昨年は過去最低の七千四百八人と、過去最低となり、このままでは皇居の清掃が成り立たない事態に立ち至る恐れがあるといふ。

 国士舘大学では、昭和六十年より、学内の有志学生と教職員により毎年皇居勤労奉仕を行つて来た。皇国史観研究会もこの御奉仕に参加し、かくいふ愚生も参加させていただいた。(写真は平成十七年の第二十回皇居勤労奉仕)

 勤労奉仕は四日間の日程で行はれ、期間中には参加者一同が天皇皇后両陛下から御会釈を賜はれる。去年の御奉仕では長崎と岡山から来た奉仕団と一緒に御奉仕させていただいた。

 御会釈の際、両陛下から台風と水害で被害が出た両県を気遣はれる御下問があり、両県の代表が現状を奉答した所、両陛下より激励のお言葉があつた。すると数百人の奉仕団員の間からは感涙にむせんだ嗚咽が聞えてきた。

 愚生も感涙禁ずること能はず、言ひ知れぬ感動で涙が込み上げてきた。先帝陛下による御巡幸の時、日本各地の国民が体感したのは、実にこの感慨であつたのだらう。やはり自分も日本人なのだ、といふ事を実感出来た。

 この御奉仕は御皇室と国民との結び付きを示すものであり、これを絶やすことがあつてはなるまい。そのためにも、心ある国民有志がこぞって参加される事を愚生個人としても願ふ次第である。詳しくは宮内庁ホームページへ。

 また、去年の皇居勤労奉仕に際して皇国史観研究会員が詠んだ和歌をご紹介する。

 三度参る陽の光を頂きて 過ぎし日懐ふ土手の御奉仕

 宮城の緑溢るる御奉仕に 心洗はる春の訪れ

 民草を想ふ帝の御心に 涙あふれて日本を知る

 万物を御身の如く慈しむ やまとごころに胸迫れり

 若葉萌ゆ澄みわたりたる宮居にて 清々しき聖域に立つ

 主上より慈愛賜り感涙せむ 我敷島の子となりし事を

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by shikisima594 | 2006-04-17 20:39 | 随想・雑記
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