例えば、何か改まった式典やスポーツ大会でまず日の丸が掲揚されます。次に北朝鮮国旗(人共旗)が掲揚されるとなった時、皆さんはどの様な行動をなさいますか。北朝鮮は許せん国だから、と席に座ったままでしょうか。或いは起立して姿勢を正すでしょうか。私は後者の態度を取ります。
中国・北朝鮮・韓国では反日デモのたびに、盛大に日の丸にバツ印を描いたり燃やしています。或いは施設の入り口床や集会場の入り口床に敵対国の国旗を描いて、わざわざ来場者に踏ませております。相手を憎むが余り、冷静に考えれば異常で、馬鹿らしい無意味な行動に及んでしまっているのです。 勿論私は上記の行動には激しい嫌悪感を抱きますし、断固として反対します。 しかしその抗議の意を表す方法として、中・朝・韓の様に相手の国の国旗を燃やしたりするなど、相手を侮るような行動に出ることもまた断固として反対します。 もし日本でも、抗議集会でどこかの国の国旗を燃やす様な事が起きた場合、一体、日の丸を燃やす輩と北朝鮮国旗を燃やす輩の何が違うのでしょうか。どちらも自分の国だけが可愛い、相手の国は憎いから何をしても良いという、無礼者という点で同じではないでしょうか。相手を嫌い憎む感情を爆発させたら、相手とやっていることがさして変わらなかったというのは余りにも愚かです。 最初に挙げた例で、私が北朝鮮国旗にも起立をして姿勢を正すと答えたのはこの事なのです。国旗はその国を表し尊重されるべきものです。ですから正しく礼儀を払わなければなりません。相手がこうしているから自分もこうする、という態度では周りの人は「行動の上ではどっちもどっち」と思うでしょう。それでは私達の意見はどんなに正論でも聞いてもらえません。 また、意見は良いのですがその度にどこかの国を罵るのでは聞いている方が嫌になってしまいます。口が悪いのは誉められた事ではありません。そして悪口だけでは何も生み出されません。時々ニュースのインタビューに答える形で、中国や韓国の方が日本を大いに罵る光景を目にしますが、その理論云々を考える前に腹が立ってしまいます。つまりどんなに知識があって理論があっても、言動次第で意見どころかその人の人格すら疑われてしまいます。それが国単位で疑われてしまっては最悪です。 日本の武士が讃えられるのはただ強かったからではありません。敵の亡骸に花を手向ける、相手への礼儀を忘れなかったその精神が讃えられているのです。また、乃木将軍の敵将ステッセルへの態度はあまりに有名です。礼儀は相手への妥協などではありません。 念の為申し上げますが抗議集会やデモ行為を批判している訳ではありません。私もこの前救う会によって開かれた国民大集会に参加させて頂きました。私達は忘れていないぞ、黙っていないぞという姿勢を相手に見せ付けなくてはいけません。ところがその気持ちが加速する余り、冷静に考えれば異常で、馬鹿らしい無意味な行動に及んでしまうことを戒めているのです。拉致抗議集会で「北朝鮮よ、拉致被害者を還せ!謝罪せよ!」と誓いと共に叫ぶ事と、改まった場で相手の国旗にも礼儀を払うは全く別の事です。 「礼儀を払え」など当たり前の事だと仰るかもしれません。今書店では中・朝・韓への批評本で溢れております。それらの本を読んで相手の非を衝く。必要な事でしょう。しかしそればかりになってしまって結果、非生産的で「何にも根差さない」ただ排外的な、見苦しい姿を見せてしまう日本人が増えたら嫌だな、と老婆心に思うのです。 何故声を上げるのか?「相手から非難されたから。」ではいけません。それではこの日本が”病気”を抱えていても、相手からの反応が無いと気付く事が出来ないかもしれません。私達は「この立場から見たらこれはおかしな事ではないか?」と積極的な問題提起が必要なのです。そして「この立場=根差すもの」とは、日本の歴史より滔々と受け継がれてきた「尊皇」というものなのではないでしょうか? 幸いにして、日本国内のデモや集会に於いて中・朝・韓の様な醜態を晒した日本人デモグループというのは聞きません。感情にまかせて暴挙に出て、礼儀の上では相手と伍する様な真似は、日本の名誉にかけて断固として許されません。怒れ。しかし侮るな、と思うのです。 文責:皇国史観研究会会員 彩の國 応援のクリックを!
by shikisima594
| 2006-06-05 01:06
| 随想・雑記
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